こんにちは。VENTURE UNITEDの丸山です。
先日行われたIncubateCamp7thにゲストキャピタリストとして3回連続3度目の出場を果たしてきて、今回も熱戦を繰り広げ、残念ながら起業家をTOP3に送り込むこともGrowth賞を獲得することもできずという結果に終わり、次回も出場の機会をいただけるよう精進しようと心に誓った次第です。
ちなみにIncubateCamp7thの模様は「スタートアップ17社とVC17人が合宿形式でサービスをブラッシュアップ、起業家・投資家双方のチャンスが広がった「IncubateCamp 7th」」(THE BRIDGE)、「3位はスマート予約!:インキュベイトキャンプ7th登壇企業を厳選して紹介」(THE STARTUP)、「有力VCと17人の起業家が千葉で「合同合宿」、Incubate Campはアクセラレータから脱皮」(Tech crunch)をご覧いただければと思います。
今回のキャンプを通じての雑感を書いておこうかなと。
■いい企業を見つけるのではなく、いい企業に行けばいい
あるキャピタリストの方は私が新卒で入ったときの上司と同じ方といっしょに働いたことがあり、その方90年代に伝説的なキャピタルゲインを叩きだすためのソーシングをどうやっていたのかという話になったときに、「すでにいい会社、利益が出ている会社はたくさんあるのだから、わざわざ見つけようとせずに、そこに行って投資をすればいい」と。
私が2000年に新卒で入ったときも同じようなメソッドでTSRのリストを片っ端から電話したのを覚えてます。
まー、これは極端な例だとしても、先日のキャンプでも感じたのは素晴らしい起業家や企業に投資することがベンチャーキャピタリストとして実績を上げるうえでは重要だとも思ってます。
そうした起業家や企業といかに信頼関係を築いて投資をするか、それによってファンドのパフォーマンスを向上させていくのかというところはベンチャーキャピタルが投資ビジネスがある以上は欠かせないところではあるし、いくら理想を追ったり、評判が高くても、実績が出せなければファンドが集まらないという現実といかに向き合うかというところも、このビジネスの面白さ・醍醐味だと思っています。
■本当に必要なときに必要な資金をリスクをとって投資してくれるのか
ある起業家と雑談をしているときに出た話で、ベンチャーキャピタリストのメンタリングでいろいろと気付かされることはあるし、それが事業を作っていたり戦略を考えていく上でも有効なこもとあるというのは事実ではあるけど、それ以上にやっぱりベンチャーキャピタリストに求めることってリスクマネーの提供者として、投資してくれるかどうかが起業家にとっては重要なんだっていうことがありました。
他の誰もが見向きもしない事業であっても大きな成長の可能性を見出して、果敢にリスクをとって投資をし、その資金をもとに成長をしたらその成果を起業家とわけ合うということこそが、ベンチャーキャピタリストに求められるところだし、そこを磨かなければ、いくらいいこと言っても、投資できないのであればベンチャーキャピタリストとしての存在意義はないともいえるわけです。
前述したような成長しそうな勝ち馬に乗るというのも投資戦略としては間違っていないし、実績だしてナンボなビジネスだからアリだと思うし、ミドルやレーターをターゲットともなるとそこまで成長してきているのはある程度は勝ち筋が見えてるところではあると思うので、結果としてそういう投資戦略になるというのもあると思います。
でも、シードやアーリーステージで戦っている私としては、やはり他の人は気づかないけど、その起業家や事業が秘めている価値をいかに見出して投資するかというところが勝負すべきところだと思うし、一般的な常識では測れないところからこそ次の大きな成長を実現する企業は出てくるし、「赤字12億円とVCの本分」でも書きましたが、
今回のキャンプでは梅木さんが「キャピタリスト総選挙、栄えある1位は幹事長を抑え同率であの2人」という企画をされていて、私は5名の起業家に選んでいただけたことを知れたし、それは素直にうれしいと思ってます。
でも、起業家と投資家の相性や、どのステージで投資しているのかでメンタリングの内容も変わってくるし、それに起業家と投資家の接する時間も限られている中での評価であるので、個人的には順位云々は意味がないと思ってますし、匿名で投票をするのであれば3人を選ぶというよりかはよかったと思うキャピタリストをすべて上げてもらった方がよかったかなと思います。
実際に、シード~アーリーの投資家が上位の大半であり、比較的若手のキャピタリストが上位にいるというのは、このIncubatecampのイベントの内容や起業家の年齢やステージと目線があいやすいというところと多いに関係があると思うし、別の起業家や別の形式のイベントでやれば結果は大きくかわるものだと思ってます。
こうした評価という話があるからこそ、私にとってはキャンプを通じてこの起業家の言葉が起業家にとってのベンチャーキャピタリストの意味を再認識するうえでもとっても重要でしたし、投資するだけなら誰でもできるけど、リスクを取りながらしっかりをリターンという実績を出せるベンチャーキャピタリストとなれるかどうかがすべてだと思ってます。
■困っている人の課題を解決することにこそ起業家の存在意義はある
とある起業家のプレゼンテーションにて、言っていたことで、まさにそのとおりだなって思って、個別メンタリングのときには引用させてもらったんだけど、起業家には2つのタイプがいて
・困っている人の課題を解決すること
・まったく新しい概念を世の中に広めていくこと
この2つのいずれかが起業家が挑戦することだと思うし、前者の方が大半になるけど、画期的な発明(たとえば、飛行機や自動車、電話などなどなどなど)は後者であるわけで、そういう世の中の在り方自体を変えようと挑戦する起業家には前者とは別の視点で考えなければならないし、日本の起業家やベンチャーキャピタリストはどちらかというと前者に寄りすぎている気がするなーって思ったりするわけです。
いずれにしても、
今日の非常識を明日の常識とする
ことこそ、起業家と投資家がともに挑戦すべきことだし、大資本や一般的な常識にとらわれている人にできないことなんだと思うし、小さな成功に満足せずに挑戦を続けていくことで困っている人の課題を解決したり、新しい概念を広めることで、世界は変えられるのだと思ってます。
参加されたキャピタリストの方のいろいろな考え方や技などを見せてもらえて、キャピタリストとしても成長できる素晴らしいイベントだと思うので、次回もまた呼んでもらえるように精進を続けていこうと思った次第です。
では、また。
<お知らせ>
Facebookページも運用をはじめてみました。ブログの記事などをポストしていく感じにはなるかと思いますが、興味があるかたはこちらからいいね!をぜひ!!
先日行われたIncubateCamp7thにゲストキャピタリストとして3回連続3度目の出場を果たしてきて、今回も熱戦を繰り広げ、残念ながら起業家をTOP3に送り込むこともGrowth賞を獲得することもできずという結果に終わり、次回も出場の機会をいただけるよう精進しようと心に誓った次第です。
ちなみにIncubateCamp7thの模様は「スタートアップ17社とVC17人が合宿形式でサービスをブラッシュアップ、起業家・投資家双方のチャンスが広がった「IncubateCamp 7th」」(THE BRIDGE)、「3位はスマート予約!:インキュベイトキャンプ7th登壇企業を厳選して紹介」(THE STARTUP)、「有力VCと17人の起業家が千葉で「合同合宿」、Incubate Campはアクセラレータから脱皮」(Tech crunch)をご覧いただければと思います。
今回のキャンプを通じての雑感を書いておこうかなと。
■いい企業を見つけるのではなく、いい企業に行けばいい
あるキャピタリストの方は私が新卒で入ったときの上司と同じ方といっしょに働いたことがあり、その方90年代に伝説的なキャピタルゲインを叩きだすためのソーシングをどうやっていたのかという話になったときに、「すでにいい会社、利益が出ている会社はたくさんあるのだから、わざわざ見つけようとせずに、そこに行って投資をすればいい」と。
私が2000年に新卒で入ったときも同じようなメソッドでTSRのリストを片っ端から電話したのを覚えてます。
まー、これは極端な例だとしても、先日のキャンプでも感じたのは素晴らしい起業家や企業に投資することがベンチャーキャピタリストとして実績を上げるうえでは重要だとも思ってます。
そうした起業家や企業といかに信頼関係を築いて投資をするか、それによってファンドのパフォーマンスを向上させていくのかというところはベンチャーキャピタルが投資ビジネスがある以上は欠かせないところではあるし、いくら理想を追ったり、評判が高くても、実績が出せなければファンドが集まらないという現実といかに向き合うかというところも、このビジネスの面白さ・醍醐味だと思っています。
■本当に必要なときに必要な資金をリスクをとって投資してくれるのか
ある起業家と雑談をしているときに出た話で、ベンチャーキャピタリストのメンタリングでいろいろと気付かされることはあるし、それが事業を作っていたり戦略を考えていく上でも有効なこもとあるというのは事実ではあるけど、それ以上にやっぱりベンチャーキャピタリストに求めることってリスクマネーの提供者として、投資してくれるかどうかが起業家にとっては重要なんだっていうことがありました。
他の誰もが見向きもしない事業であっても大きな成長の可能性を見出して、果敢にリスクをとって投資をし、その資金をもとに成長をしたらその成果を起業家とわけ合うということこそが、ベンチャーキャピタリストに求められるところだし、そこを磨かなければ、いくらいいこと言っても、投資できないのであればベンチャーキャピタリストとしての存在意義はないともいえるわけです。
前述したような成長しそうな勝ち馬に乗るというのも投資戦略としては間違っていないし、実績だしてナンボなビジネスだからアリだと思うし、ミドルやレーターをターゲットともなるとそこまで成長してきているのはある程度は勝ち筋が見えてるところではあると思うので、結果としてそういう投資戦略になるというのもあると思います。
でも、シードやアーリーステージで戦っている私としては、やはり他の人は気づかないけど、その起業家や事業が秘めている価値をいかに見出して投資するかというところが勝負すべきところだと思うし、一般的な常識では測れないところからこそ次の大きな成長を実現する企業は出てくるし、「赤字12億円とVCの本分」でも書きましたが、
常識的に考えて理解できる未来って大したことない未来なんだと思う。だからこそ、その挑戦を続けていこうと思ってます。
常識に挑戦するからこそ大きな成功という未来が待ち受けている。そう信じて起業家も投資家も挑戦を続けているんだと私は思います。
今回のキャンプでは梅木さんが「キャピタリスト総選挙、栄えある1位は幹事長を抑え同率であの2人」という企画をされていて、私は5名の起業家に選んでいただけたことを知れたし、それは素直にうれしいと思ってます。
でも、起業家と投資家の相性や、どのステージで投資しているのかでメンタリングの内容も変わってくるし、それに起業家と投資家の接する時間も限られている中での評価であるので、個人的には順位云々は意味がないと思ってますし、匿名で投票をするのであれば3人を選ぶというよりかはよかったと思うキャピタリストをすべて上げてもらった方がよかったかなと思います。
実際に、シード~アーリーの投資家が上位の大半であり、比較的若手のキャピタリストが上位にいるというのは、このIncubatecampのイベントの内容や起業家の年齢やステージと目線があいやすいというところと多いに関係があると思うし、別の起業家や別の形式のイベントでやれば結果は大きくかわるものだと思ってます。
こうした評価という話があるからこそ、私にとってはキャンプを通じてこの起業家の言葉が起業家にとってのベンチャーキャピタリストの意味を再認識するうえでもとっても重要でしたし、投資するだけなら誰でもできるけど、リスクを取りながらしっかりをリターンという実績を出せるベンチャーキャピタリストとなれるかどうかがすべてだと思ってます。
■困っている人の課題を解決することにこそ起業家の存在意義はある
とある起業家のプレゼンテーションにて、言っていたことで、まさにそのとおりだなって思って、個別メンタリングのときには引用させてもらったんだけど、起業家には2つのタイプがいて
・困っている人の課題を解決すること
・まったく新しい概念を世の中に広めていくこと
この2つのいずれかが起業家が挑戦することだと思うし、前者の方が大半になるけど、画期的な発明(たとえば、飛行機や自動車、電話などなどなどなど)は後者であるわけで、そういう世の中の在り方自体を変えようと挑戦する起業家には前者とは別の視点で考えなければならないし、日本の起業家やベンチャーキャピタリストはどちらかというと前者に寄りすぎている気がするなーって思ったりするわけです。
いずれにしても、
今日の非常識を明日の常識とする
ことこそ、起業家と投資家がともに挑戦すべきことだし、大資本や一般的な常識にとらわれている人にできないことなんだと思うし、小さな成功に満足せずに挑戦を続けていくことで困っている人の課題を解決したり、新しい概念を広めることで、世界は変えられるのだと思ってます。
参加されたキャピタリストの方のいろいろな考え方や技などを見せてもらえて、キャピタリストとしても成長できる素晴らしいイベントだと思うので、次回もまた呼んでもらえるように精進を続けていこうと思った次第です。
では、また。
<お知らせ>
Facebookページも運用をはじめてみました。ブログの記事などをポストしていく感じにはなるかと思いますが、興味があるかたはこちらからいいね!をぜひ!!