2014-10-27

[] 13 - オーガズムクィーン

その1

http://anond.hatelabo.jp/20141009215838

その12

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幼馴染との関係、そして自分過去を整理するのに約1年を要した。

仲間のお陰で仕事は進んではいものの明確な成果を出せておらず、私生活は極めて貧乏孤独苦痛に満ちていた。

それは必要な時期ではあったが、最中は寒く真っ暗な洞窟を一人で歩いているような気分だった。

そうした暗い時代に、一人、自分を支えてくれた女性がいた。

最初に書いた、一晩で数百回もイケる女性だ。

彼女のことは、オーガズムクィーンと呼ぼう(本人は嫌がるだろうが笑)。

彼女とは、ソーシャルメディアのつながりで飲み会に行ったときに知り合った。

当時は一日200円の食費で生きながらえていたが、自営業のため、週に1度の交際費だけは確保してあった。

ただ仕事関係ではなく、共通の知り合いとの気軽な飲み会だったが、相手は自分に関心を持っているようだった。

年齢は一つ上でストライクゾーンには入っていたものの、異性と付き合う余裕はなく、また幼馴染との関係の整理のためにそういう気分にもならなかった。

が、あからさまに誘われてしまったので、これは受けなければならないだろう、ということでホテルに行った。

自分には、女性とのデートに関して、2つのルールがある。

一、アポを取ったデートは相手が好みでなくてもちゃんと最後まで失礼の無いよう付き合うこと。

一、フリーときに据え膳をされたら、ちゃんと美味しくいただくこと。

持ち合わせがなかったので、安ホテルで割り勘にしてもらったが、相手は気にしていないようだった。

女性とのセックス大事なのは、(精神面での気遣いはもちろんとして)適切な神経を適切に興奮させることだ。

女性タイプ男性セックスすることになると、次第に気分が高まりキス言葉によって徐々に受け入れ態勢へと移る。

社会的な生き物としての人間から、メスへと変化していくのだ。

そして、今度は男性が適切な部位を刺激することで神経を興奮させ、受け入れ態勢をさらに加速させていく。

「上手いセックス」とは、いかに相手の脳や神経を一つのシステムとして興奮させるかにある。

いわゆる性感帯と呼ばれる、感じやすい部位はもちろん人によって異なるが、それを反応によって察知して、メスとして重要な部分を興奮させることが重要だ。

その重要な部分とは、太陽神経叢と丹田だ。

ヨガに詳しい人は基礎知識だが、その部分は人間に7つあるという重要チャクラ場所だ。

チャクラ西洋医学的に言えば神経の塊(神経叢)だが、女性には子宮の周辺からクリトリスまでにかけて、広い神経叢がある。

これを、クンニマッサージ、挿入で少しずつ温めながらほぐしていくことが大事だ。

会話や食事で上から満足させ、さらセックスで下から満足させると、あるときにそれらの神経叢や脳が一体となって神経の情報量バーストして、イクのだ。

ある面において、女性オーガズムとはコンピューターハングアップに似ている。

女性性的成熟してくると、これらの神経叢が発達してイキやすくなるが(若い女性がイキにくいのもこのためだ)、時々、この発達度合いが特異な人がいる。

オーガズムクィーンは、そのタイプ女性だった。

自分女性の身体が読めるので、少し身体を触っただけでその人がどんな仕事をしているか、どんな身体の癖があるか、食生活はどうか、というのが分かるが、最初クンニで唇を付けたときに、相手が極めて左右のバランスがいい身体をしていることに気がついた。

初めてのセックスでイッたので、イキやすタイプだなというのはわかったが、一晩するうちに何度も立て続けにイッた。

さらに、筋肉質で体幹も鍛えられており、何度でもイケる体力を持っていた。

これは本物だ、そう思った。


彼女は一人の男と不倫しており、また自分パートナーを探す状態ではなかったのでカジュアル関係ではあったが、頻繁に会ってセックスするようになった。

前回書いた通り、恋愛とは男性性と女性性を育む関係である

不倫相手は彼女母性投影しており、彼女彼女父性課題があった。

そこで釣り合いが取れているのだろうと思った。

しかし、不倫というのは男が自分人生から逃げている証拠でもあるので、実を結ぶのは難しいだろうとも考えた。

ただ、そのことはあえて言わず、会ってセックスして他愛もない会話をする関係が続いた。

他人人生踏み込むのは傲慢なことだ。

若いうちは自分人生もままならないくせに、愛があれば相手を変えられると勘違いしがちだが、自分は多くの恋愛と苦い離婚経験して、それはただの思い上がりであることを身を持って学んだのだった。

しかし、女性というのは「メスとしての自分自身」には嘘がつけない。

自分セックスを繰り返して肌が合うようになってくると、次第に一晩数十回、そして数百回とイクようになり、他の男を受け入れられなくなった。

付き合っているわけではないが、定期的にセックスする相手は自分だけになった。

次第に、彼女の中の男性性と女性性も癒えていくのが分かった。

セックスでイッている女性は、まるで新生児のようになる。

個人として経験で学んだり身につけたりしたものを全て捨てて、自分感覚だけで世界に包まれる。

本当に安心していないとこうした状態にはならないが(若い女性オーガズムに達するのを恐れるのはそのためだ)、セックスでイクことで新生児に戻り、自分を再統合していくのだろう。

自分にとっても、異性と肌を合わせることは、寒くて暗い洞窟を進むとき懐炉のように、有難いものだった。

こうした支えによって暗い時代をどうにか切り抜け、自分の中の幼馴染との関係が整理できた頃、生活も徐々に立て直すことができるようになった。

新たなパートナーを得よう、そう考えた。

(続く)

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