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御嶽山噴火 27日で1カ月 10月27日(月)

雲に覆われた御嶽山の方角に向け、手を合わせる人たち=26日午前11時57分、木曽町三岳の太陽の丘公園

 火山災害としては戦後最悪の死者57人が出た御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火は、27日で発生から1カ月となる。行方不明者6人の捜索は来春以降に持ち越されたが、国や県、自治体などにとって噴火の予知、登山者への情報伝達などの検討は急務だ。

 御嶽山は9月27日午前11時52分に噴火し、頂上付近の登山者を噴石などが襲った。警察、消防、自衛隊の延べ約1万5千人が投入されて57人を収容したが、冬の到来で16日に今年の捜索を打ち切った。

 火山噴火予知連絡会は、今回のような水蒸気爆発を把握する手法、登山者に危険情報を伝える方法の検討を開始。山麓の経済にも深刻な影響が出ており、県は27日に「御嶽山噴火災害復興支援チーム」を設けて支援策を練る。

 同郡木曽町、王滝村は27日、噴火発生時刻にサイレンを鳴らし、住民らに犠牲者への黙とうを呼び掛ける。

 休日の26日は雲がかかって御嶽山は望めなかったが、山麓の献花台を大勢が訪れた。御嶽山に3回登ったという愛知県の夫婦は「山の仲間として冥福を祈りたい。(不明者が)早く見つかってほしい」と願っていた。


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