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春秋

2014/7/16付
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 1983年に大ヒットした大林宣彦監督の映画「時をかける少女」には、いまでも熱心なファンが多い。薄暗い実験室。倒れたフラスコの口から流れ出したラベンダーの香りを、主演の原田知世さんが吸って気を失い、倒れ込む。そこから不思議な物語が始まっていく。

▼代表的なハーブであるラベンダーは、この映画で広く知られるようになったといわれる。もちろん実際には、においをかいだからといって意識を失ったりはしない。ただしハーブの名をかたり、不心得者が売り買いする脱法ハーブであれば話は別だ。吸った状態で車を運転して暴走し、他人を巻き込む事故が後を絶たない。

▼加えて今度は、酒を飲んでの無謀な運転の続発である。北海道小樽市で12時間も酒を飲んだ男が、女性4人を死傷させた。被害者の手当てをしないばかりか、110番の前にまずたばこを買いに行ったと聞けば言葉を失う。埼玉県川口市では、市の職員がミニバイクに乗った女性を1.3キロも引きずり、死亡させて逃げた。

▼ハンドルを握るドライバーの振る舞いひとつで、車はとてつもないパワーを持った「走る凶器」に変貌する。脱法ハーブは言うに及ばず、運転することがわかっていながらあおる酒であれば、覚醒剤を使用しながらの運転と大きな違いはない。安易な行為が引き起こした結果をどれだけ悔いてみても、取り返しはつかない。

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大林宣彦、時をかける少女、原田知世、映画、フラス、春秋

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