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 27日で噴火から1カ月を迎えた御嶽山。噴火後、登山者の捜索にあたった陸上自衛隊は、捜索隊以外立ち入ることができない火口付近で現地の状況や捜索の様子を撮影し、メディアに提供した。

 朝霞(あさか)駐屯地(東京都練馬区)で広報室に勤務する渡辺智治3等陸佐(48)も、11日と12日の2日間、大型ヘリで頂上北側付近の一ノ池に降り立ち、捜索の様子を撮影した。

 現場は快晴だったが、噴煙で太陽が隠れると、足先が痛くなるほどの寒さだった。捜索隊は、火山灰に埋もれているかもしれない登山者を傷つけないよう、先が丸い園芸用のポールを使いながら、慎重に歩みを進めた。台風通過後で、火山灰は泥状になり、足がひざまで埋まった。火山ガスの警報器が「ピー」と鳴り響くこともあった。