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12月

2013

「いつかはゆかし」のビジネスモデルを考察

「いつかはゆかし」のビジネスモデルについて、アブラハム側の立場になって考察してみます。

 

高額の報酬がもらえるハンサードを売りたい。

→ ハンサードを売るには、第二種金融商品取引業の登録が必要。

→ しかし、社内にリスク管理やコンプライアンスの知識・経験を有する人材がいない。

→ より簡単に登録ができる投資助言・代理業を取得し、顧客が直接ハンサードと契約する形にする。

→ ところが、ハンサードから直接報酬を受け取ってしまうと、販売とみなされて違法になってしまう。

→ 海外にSTIというペーパーカンパニーを作り、それを隠れみのに報酬を受け取ることにする。

→ 仕組みは整ったが、手数料やリスクが高い割に、運用成績は国内の投資信託と変わらないハンサードはそのままでは売れない。

→ ネット上に大量のステマサイトを作り、「アブラハムだけが合法な助言会社。その他有象無象は違法」と誘導。国民の年金不安を利用し、海外投資の必要性を訴える。また、国内の投資信託よりも海外ファンドの方が成績が良いと誤認させる。また、顧客がハンサードの仕組みを詳しく知ってしまうと契約しなくなるので、DVDであいまいな説明だけして契約させる。ハンサードの資料は契約書が出てから配布。しかも英語版。一部のリスクの説明は電話でさらっと触れるだけにする。

→ 顧客に契約させてしまえばこっちのもの。顧客が「誇大広告」と文句を言ってきても「年利10%なんてあり得ないのは投資の常識」、「説明不足」と文句を言ってきたら「直接契約だから確認もせずに投資するのはあり得ない」、「中立の助言だと嘘を付いた」と文句を言ってきたら「報酬をもらっても顧客の投資には影響しない」で押し切る。

→ 満期以内に解約すると開始から2年分の積立金が返ってこないので、顧客は商品に不満があっても簡単には解約できない。解約されなければ被害は発生しないので顧客に訴えられることもない。被害がないとみなされるので、公的機関も警察も弁護士も相手にしない。

→ こうして顧客は泣き寝入り。

 

ということで、特許を申請するだけあって、巧妙で悪質極まりないモデルですね。

私達が勉強不足だったのは分かりましたから、誰か仇を取ってください…(;_;)

 

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