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» 2014年10月27日 09時02分 UPDATE

「4K」サービス本格化も、続く“手探り”状態 民放局から困惑の声 (1/3)

4Kテレビ向けのサービスが本格化してきたが、事業化や番組制作に当たっては手探り状態も続いている。

[産経新聞]
産経新聞

 ハイビジョンより高精細な映像が楽しめる4Kテレビ向けのサービスが本格化してきた。光回線を利用した「ひかりTV」は今月27日から4K番組の有料配信を始め、衛星放送の「スカパーJSAT」は来年3月、CSで有料チャンネルを開設。4Kテレビの普及に期待が集まる一方、事業化や番組制作に当たっては手探り状態も続いている。(三品貴志、本間英士)

 「ひかりTVなら衛星放送やケーブルテレビ(CATV)より早く4K番組を楽しむことができる。十分な通信速度や画質、安全性も確保できている」

画像 今月開かれた家電・IT見本市「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)」では、各メーカーによる4Kテレビの展示も目立った=千葉市(宮崎瑞穂撮影)

 ひかりTVを運営するNTTぷららの板東浩二社長は今月3日の会見で、光回線を通じた4Kテレビの浸透に期待を込めた。

 ひかりTVの4Kサービスは、見たい番組を好きなときに視聴できるビデオ・オン・デマンド(VOD)形式。映画や独自コンテンツに加え、NHK、TBS、テレビ東京も番組を提供し、今年度末までに200本以上を配信予定だ。

 ひかりTVの会員数は9月末時点で293万人と、この4年で3倍近く増加。同社には、いち早く新サービスに取り組むことで、地上波、衛星放送、CATVに続くテレビの新たな選択肢として存在感を高める狙いもあるようだ。番組を提供する民放幹部からは「4Kサービスの“主戦場”は当面、VODになるのでは」との推測も出ている。

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