ニュース

2012年8月30日

消耗品販売のアシスト、「本体0円」のプリンター

無料で貸し出し、トナーのみの購入で利用可能

岡地　伸晃＝日経パソコン

（執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

「PANTUM P2000」

画像のクリックで拡大表示

アシスト代表取締役矢野和宏氏

画像のクリックで拡大表示

セイン副社長アレックス・リー氏

画像のクリックで拡大表示

PANTUM P2000に用紙をセットした状態。最大150枚給紙できる

画像のクリックで拡大表示

トレーは2段式になっており、上段ははがきなどの用紙をセット可能

画像のクリックで拡大表示

　OAサプライ、機器販売のアシストは2012年8月30日、法人向けのA4モノクロレーザープリンター「PANTUM P2000」のレンタル事業を開始することを発表した。プリンター本体のレンタル価格を無料とし、トナーカートリッジ（2300枚印刷可能、価格は8295円）を販売する形で提供する。レンタルの受注は9月1日より開始する。

　プリンターには保守費用なども発生しない。故障時や新製品の発表時は無料で交換が可能。「トナーカートリッジのみを購入するだけで利用できる事業形態とした」（アシストの矢野和宏代表取締役）。同社はリサイクルトナーやインクカートリッジをはじめとするプリンター消耗品を全国の法人向けに販売している。この販売網を活用して、トナーカートリッジの販売や本体の交換を行う計画だ。「万一の故障時には翌営業日、可能であれば当日に代替品を用意したい」（矢野氏）。

　「PANTUM P2000」は中国セイン製のA4モノクロのレーザープリンター。「より長持ちし、ローコストでエコなプリンターを目指した」（セイン副社長アレックス・リー氏）。解像度は1200×600dpi、印刷速度は20枚／分。底面のトレイを開くと150枚のA4用紙を給紙できる。トレイは2段式になっており、封筒やはがきなど、サイズの違う用紙を同時にセット可能だ。接続はUSB 2.0でLAN接続機能は搭載しない。対応OSはWindows XP/Vista/7/2003 Server/2008 Server。Mac OSへの対応も準備を進めている。

　今後、アシストでは、中国セインのPANTUMシリーズの製品開発に合わせ、ラインアップを拡充していくことを予定している。同社の営業網による販売のほか、新規の顧客からの問い合わせや注文は同社のWebサイトからも受け付ける計画だ。