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ブラジル大統領選 ルセフ氏が再選10月27日 7時47分
南米ブラジルの大統領選挙は、決選投票の結果、現職のルセフ大統領が再選を果たし、2年後にリオデジャネイロ・オリンピックの開催を控えるなか、手厚い貧困対策をとりながら低迷する経済の立て直しに取り組むことになります。
ブラジルの大統領選挙は26日、左派・労働者党の現職ルセフ大統領と、中道左派の野党・ブラジル社会民主党の上院議員、ネーベス候補との間で決選投票が行われました。
選挙管理委員会によりますと、開票率98%で、得票率は、ルセフ大統領が51.5%、ネーベス候補が48.5%で、ルセフ大統領が3ポイントリードして再選を果たしました。
これを受けて、ルセフ大統領は支持者を前に勝利演説を行う予定です。
ルセフ大統領は、貧困家庭に現金を直接支給したり、労働者の最低賃金を大幅に引き上げるといった手厚い貧困対策を進めたほか、サッカーのワールドカップ開催といったこれまでの実績を強調しました。
一方で、ブラジル経済は、ワールドカップ後に低迷しており、ことしの経済成長率は0.3%に落ち込む見通しで、対立候補からはルセフ政権による企業活動や為替市場への過剰な介入が景気を悪化させているなどと経済政策を批判されていました。
ルセフ大統領は再選を果たしたことで、2年後のオリンピックの開催を控え、これまでの貧困対策の継続とともに、経済をいかに立て直すのかが問われることになります。