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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】カンフーパンダ 意地のV打 ジャイアンツのサンドバル2014年10月27日 紙面から ◇WS第4戦 ジャイアンツ11−4ロイヤルズワールドシリーズ(WS)第4戦が行われ、ジャイアンツ(ナ・リーグ)はロイヤルズ(ア・リーグ)に11−4で逆転勝ちし、対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。試合は6回の攻防で明暗がクッキリ。ロ軍は第3戦で出番のなかった青木宣親外野手(32)が無死一塁で代打出場したものの一ゴロ併殺打で逸機。ジ軍はその裏に2012年WS・MVPのパブロ・サンドバル内野手(28)の2点打などで3点を勝ち越し。7回にも4点を加えてこのWS最多の16安打、11得点で圧勝した。 頼れるパンダ、いや、主砲のバットが火を噴いた。4−4の6回2死満塁。打席には「カンフー・パンダ」の愛称を持つサンドバル。新人左腕フィナガンの初球の外寄りシンカーを、巨漢らしからぬ柔軟なさばきで中前にはじき返した。「重圧はあったさ。でも、アグレッシブに打てたよ」。スタンドでパンダのかぶり物をしたファンたちも沸き返った。 体調不良を吹き飛ばした。無安打に終わった前夜の第3戦。実はインフルエンザのような症状に苦しんでいた。この日も打撃練習後に嘔吐(おうと)。「ベンチで座っているのもつらかった」。だが、主砲が休めばチームの士気に関わる。「何が何でも出ると決めていた。誰も俺を先発から外すことはできない」。点滴を受けて強行出場。最初2打席は空振り三振に倒れたが、勝負どころで底力を見せつけた。 「正直、きょうはダメだと思っていた。でも、やってくれた。彼は必要な時に力を出してくれる」。ボウチー監督も舌を巻く勝負強さ。5回1死一塁で立った第3打席でも左翼線を破って好機を広げ、ペレスの同点犠飛につなげた。世界一に輝いた12年のWSでは1試合3本塁打でMVP。今シリーズも本塁打こそないが、第1戦で先制打を放つなど打率3割3分3厘、4打点と欠かせぬ得点源だ。 主砲の気迫に引っ張られ、終わってみれば16安打で11点と大勝。負ければ王手をかけられていた正念場だったが、「俺たちは1年間、こういう状況でやってきたんだ。決して諦めない」とサンドバル。体重110キロ超の人気者。でも、決して“客寄せ”じゃない。相手を震え上がらせるカンフー・パンダが、残り2勝へ牙をむく。 PR情報
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