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エボラ出血熱 現地派遣の医師研修会10月26日 13時11分
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感染者が1万人を超えたエボラ出血熱の今後の拡大を防ごうと、日本から西アフリカに派遣される医師などを対象にした研修会が都内で開かれています。
この研修会はエボラ出血熱の対策を研究している国の研究班が開いたもので、西アフリカに派遣される予定の大学病院の感染症が専門の医師など9人が参加しました。
研修会では、まずことしに入って2回現地で支援に当たった国立国際医療研究センターの加藤康幸医師が、「エボラ出血熱への対応は危険と隣り合わせだが、現地に行ったメンバーが直接経験を話すことで、皆さんの派遣を支援したい」とあいさつしました。
参加者らはこのあと厚生労働省の担当者から現地の最新の状況について説明を受けるほか、帰国後にエボラ出血熱以外の原因で発熱し混乱を招くことなどがないよう、ほかの病気のワクチン接種など、出発前の準備について学ぶことになっています。
参加した東北大学の中島一敏医師は、「経験者から現地の生活や治安状況など詳しい話を聞けるのは、準備をするうえでとても参考になります。西アフリカでの流行を食い止めることが日本にウイルスが入ってくる可能性を下げることにつながるので、現地でしっかり働いてきたい」と話していました。
26日に参加した医師らは来月下旬ごろから順次現地に向かうということです。