「ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか」読んだ

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか 読んだ。

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
ピーター・ティール ブレイク・マスターズ
NHK出版
売り上げランキング: 44

イケてるスタートアップに投資しまくってる投資家が書いた、起業についての本。本屋で「めちゃくちゃ話題です」みたいなPOPが飾ってあったので、つられて買った。

第1章で、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何だろう?」という問いかけがなされるのだけど、これが本書を通したテーマになっている。イノベーションを起こすには、既存のものを改良するんじゃなくて、隠れた真実を見つけ出す、つまり0から1を生み出すのが大事なんだぜ、ということだった。

競争ではなく独占しろ、というのが面白かった。あるものをコピーする(1からnを生み出す)のは簡単だけど、競争を生むので利益が少ない(例えば、タブレットにおけるSurface対Nexus)。そこで、他社が気づかないような全く新しいジャンルの製品を生み出せば、そもそも競合他社がいないので競争が起こらず、市場を独占できる。

著者は他にもスタートアップの常識を批判していて、現在の常識とはまったく逆のことをやるべきだと言っている。それは次のようなことだ。

  • 「少しずつ段階的に前進する」のではなく、「大きな賭けをする」
  • 「無駄なく柔軟である(つまりリーンスタートアップ)」のではなく、「計画を持つ」
  • 「ライバルのものを改良する」のではなく、「競争は避ける」
  • 「販売より製品を重視」ではなく、「販売は製品と同じくらい重要」

このやり方で成功しまくっている人の言うことなので、異常に説得力がある。しかし、ハウツー本ではないので、光り輝くアイデアをどうやって見つけるか、というのは少ししか書いてなくて、それは自分で考えましょうって感じだった。

未来は俺たちでつくるんだ、みたいな空気で、意識が非常に高まる。

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