イッセー尾形、9年ぶりの映画主演!“相棒”の三毛猫は「あまちゃん」夏ばっぱの飼い猫
2014年10月27日 06:00
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[映画.com ニュース] 俳優のイッセー尾形が、深川栄洋監督の最新作「先生と迷い猫」で約9年ぶりに映画主演を果たしていることがわかった。イッセーの主演作は、アレクサンドル・ソクーロフ監督が手がけた「太陽」(ロシアで2005年、日本では06年公開)以来となる。今作でイッセーとタッグを組むのは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で宮本信子扮する“夏ばっぱ”の飼い猫カツエ役でデビューした、三毛猫のドロップだ。
今作の原案となったのは、木附千晶氏の「迷子のミーちゃん~地域猫と商店街再生のものがたり」。埼玉・岩槻で起きた地域猫失踪を取り上げており、その猫をかわいがっていた著者と母親が行方を探すうち、多くの人々が猫の行方を気にかけていたことを知っていくノンフィクション作品で、その実話をベースにオリジナルキャラクターやストーリーを加えて映画化した。
イッセーが演じるのは、妻に先立たれてひとりで暮らす元校長先生の森衣恭一。亡き妻が餌付けした野良猫のミイを疎ましく思い、なんとか追い払おうとするが、毎日やってきては仏壇の前に座っていることに我慢がならないという役どころだ。しかしある日突然、ミイが来なくなる。心配して探し始めると、自分のほかにもミイを探している人たちがいることが分かる……。オファーを受けた理由を、「小さな町で猫がいなくなるという、とてもシンプルな内容だけに、猫に関わる人々の日常が色濃く演じられるかもと興味を強く持ちました」と明かす。
深川監督とは、「60歳のラブレター」以来の顔合わせとなる。イッセーは、「上記の『色濃く』の具体的な演出をいっぱいして頂きました。ひとつ挙げると、人は整理整頓して生きてはいない。いろんな思いがまじりあって過ごしている。ですから、再現できないほど頭の中を濁らせて演じました。正確に思い出せない演技がOKでした」と深川監督の演出の魅力を説明する。
代役なしで全編を演じきったドロップについては、「賢い猫でした。とりたてて意思の疎通を図らなくても自分でやってくれました」と絶賛。さらに、「仏壇の前に座るドロップを嫌そうに横にどかす時、目が合いました。『何?』といった目つき。あ、共演しているなと思いました」と振り返る。これまでは、どちらかというと犬派だったというが、「今回猫を見ていまして、マイペースいいなと思いましたね。猫的な演技ってあるかも。出来たら挑戦してみたいものです」と感化されたようだ。
また、今作には森衣の撮りためた写真を借りに来ることで、猫探しに巻き込まれる市役所勤務の青年を染谷将太が演じている。ほか、岸本加代子、北乃きい、ピエール瀧、カンニング竹山、もたいまさこが共演する。
「先生と迷い猫」は、2015年秋に全国で公開。
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