選挙:知事選 札幌市長の擁立断念 民主道連、候補者決定先送り /北海道

毎日新聞 2014年10月26日 地方版

 民主党道連は25日、上田文雄・札幌市長(66)を来年4月の知事選に擁立することを断念したと明らかにした。上田市長の政界引退の意向が強いためで、10月末までを目標としていた民主党道連の候補者決定は先送りされる。

 道連は、党員や道民アンケートを通じ昨年12月に「新知事像」を決定。横路孝弘・道連代表らが上田市長を説得していた。しかし、上田市長は8月末に政界引退表明。知事選も「全く考えていない」と明言した。党内では次の候補擁立に移るため、10月末が説得の期限との声が強くなっていた。

 次の候補には、現職の国会議員や前国会議員らの名前が挙がってるが、本人らの意向もあって有力ではないという。出馬を検討中のフリーキャスター、佐藤のりゆき氏(64)の擁立を望む声もあるが、党は慎重姿勢を示している。

 道連の勝部賢志幹事長は「上田氏の擁立はハードルが高かった。なかなか候補者を決められず申し訳ない。戦える候補者をできるだけ早く擁立したい」と話した。【山下智恵】

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