H2A:打ち上げ成功 「ひまわり8号」軌道に投入

毎日新聞 2014年10月07日 14時18分(最終更新 10月07日 15時20分)

打ち上げられるH2A25号機=JAXAのライブ中継から
打ち上げられるH2A25号機=JAXAのライブ中継から

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日午後2時16分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、静止気象衛星「ひまわり8号」を搭載した国産ロケット「H2A」25号機を打ち上げた。約28分後にひまわり8号を予定の軌道に投入、打ち上げは成功した。

 ひまわり8号は、運用中の7号の後継機。世界で初めてカラーで気象画像を撮影でき、物体の識別能力も倍増する。画像の送信頻度を7号の30分ごとから10分ごとに短縮。加えて、日本付近や台風の発生場所などと領域を特定すれば、2.5分ごとに送信できる。急速に発達する積乱雲などを素早く見つけるなど、豪雨災害の予測精度の向上を目指す。製作費は2年後に打ち上げ予定の同9号(同じ性能)と一括で340億円。【河内敏康、津島史人】

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