安倍首相:積極的平和主義に貢献を 航空観閲式で激励
毎日新聞 2014年10月26日 19時24分(最終更新 10月26日 19時33分)
安倍晋三首相は26日、茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地で行われた航空観閲式で、7月の閣議決定に基づく安全保障法制について「グレーゾーンから集団的自衛権の行使まで切れ目のない新たな法制を整備する」と強調した。憲法が掲げる平和主義を「世界に誇るべきものだが、内向きな一国平和主義であってはならない」とし、首相が掲げる積極的平和主義に貢献するよう隊員を激励した。
首相は昨年の観閲式で、海洋進出を図る中国を念頭に「力による現状変更は許さない」とけん制していたが、今年は言及しなかった。11月に日中首脳会談の実現を目指していることが背景にあるとみられる。観閲式は毎年、陸海空の自衛隊が持ち回り開催。自衛隊発足60周年を記念する今年は、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ1機も展示され、首相が視察した。【飼手勇介】