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女王 宮尾綾香 凱旋KO!V5

10回、終了間際に強烈な右ストレートで西村(左)をKOする宮尾(共同)
10回、終了間際に強烈な右ストレートで西村(左)をKOする宮尾(共同)

<プロボクシング:WBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ10回戦>◇25日◇長野・戸倉体育館

 王者・宮尾綾香(31=大橋)が、挑戦者で同級8位の西村聡美(33=折尾)を10回KOで下し、5度目の防衛に成功した。序盤は相手の右フックに苦しめられたが、試合終了間際に強烈な右ストレート一発で仕留めた。高校まで過ごした地元での凱旋(がいせん)試合を、鮮やかな勝利で飾った。

 判定決着と思われた終了間際、宮尾が一気に仕掛けた。軽やかなステップで間合いを詰めると、右アッパー、左フックを連打。ロープ際に追い込むと、最後は顔面への強烈な右ストレートで西村を腰から崩れさせた。試合終了まで残り2秒。豪快なKO劇で故郷のファンを酔わせた。

 会場には、初めて生で試合を見る祖父母ら、多数の知人が来場。勝ち名乗りを受けると、うれし涙を流して声援に応えた。「知っている顔ばかりでプレッシャーもあったが、恩返しだと思って戦った。なかなか前に踏み込めなかったが、最後は効いているのが分かった」と振り返った。

 大橋秀行会長は「彼女は女子ボクシング界の未来。KOで勝ったのは大きな意味を持つ」と評価した。今後については、14度防衛の日本記録を持つWBCアトム級王者・小関桃との王者対決プランも掲げた。

 [2014年10月26日9時13分 紙面から]

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