筆者が紹介したマンション選びのためのお役立ち、7つの厳選サイトとは全く趣の異なる不動産系のスタートアップが続々と生まれている。
そこで、主な不動産系のスタートアップ(7つ)をまとめてみた。
他人のサイトのアクセス解析ができる SimilarWeb で各サイトのアクセス数を調べ、2014年9月のサイト訪問者数の多い順に紹介する。
iemo(イエモ) (51万人) 
女性起業家村田マリ氏(1978年生まれ、早稲田大学文学部卒、元サイバーエージェント社員)が2013年12月に立ち上げた、住まいやインテリアに特化したキュレーションプラットフォーム。
インテリアやリフォームに関する数万点の写真の中から、気に入ったものをクリッピングし、まとめ記事を作成できる。 2014年10月1日にディー・エヌ・エーに買収された。
マンションノート (15万人) 
藤井真人氏(慶応大学総合政策学部卒、元博報堂社員)が2012年12月に立ち上げた、口コミサイト。
マンションの住人をはじめとして、元住人、周辺住人、専門家、不動産業者、物件オーナーなど、あらゆる立場の人々が自分の立場を表明し、マンションに対する生の意見・評価を投稿・共有することができる。
2014年4月から、ヤフーが運営する不動産・住宅情報サイト「ヤフー!不動産」と連携。
HEYAZINE (ヘヤジン) (7.5万人) 
伊藤嘉盛氏(1984年生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了、元大手不動産管理会社社員)が2013年3月に立ち上げた、管理会社・元付会社を中心に物件を掲載している賃貸情報サイト。
ITで物件流通を効率化して、ユーザーが欲しい情報にアクセスして、その結果、住みたい場所に住むことができる「適所適住」の世界を実現する仕組みを目指しているという。
詳しくは、HEYAZINE誕生前夜参照。
2014年10月6日に宅地建物取引業免許を取得し、仲介業務をスタート。
SuMiKa (6.5万人) 
タマホームと面白法人カヤックが2013年6月共同で設立した、生活者と専門家を結び、住宅の新築・改築・リノベーションなどをサポートするマッチング型のサイト。
市場規模の小ささからこれまでは高コストになりがちだったオーダーメイドをオンライン上で展開することで一定の受注量を確保し、現実的な価格で提供するスマートメイドサービスを目指している。
ietty (イエッティ) (6万人) 
小川泰平氏(青山学院大学法学部卒、元住友不動産社員)がスタートアップ育成プログラム「Incubate Camp 2nd」で最優秀賞を獲得したことをきっかけに起業(2012年2月)、2013年6月より運営が開始された「お部屋探され」サイト。
Facebookアカウントでログインし、引っ越しの希望条件を入力すると、その条件に合わせてiettyのパートナーである不動産業者がユーザーに物件を提案してくれるサービス。
ユーザーはサイト上のチャットでやりとりしながら物件を探して、内覧の予約や業者への来店の調整ができる。
SUVACO(スバコ) (5万人) 
黒木武将代表取締役会長(シカゴ大学、メリルリンチ日本証券ほか)と中田寿代表取締役社長(メリルリンチほか)の共同代表が2013年7月に立ち上げた、国内の著名・個性派建築家と、施主をサイトで結ぶマッチング型のサイト。
ユーザーは画像を見ながら理想のデザインを探し、建築家・デザイナー・リフォーム業者・工務店・インテリアメーカーらとコミュニケーションをとることができる。
30min.(サンゼロマンション) (1.5万人) 
谷郷元昭氏(1973年生まれ、慶應義塾大学理工学部卒、元ゲーム系ベンチャー企業社員)が2007年4月に開始したタウン情報検索サイト。
築年数、駅からの徒歩分数、周辺環境などから、マンションの標準的な価値を計算し、駅周辺で販売されている物件の平均値と比較して、全国各地の「格安なマンション」を調べられる割安マンションチェックツールが秀逸。
2014年11月1日に(株)イードに譲渡される。
(本日、マンション広告なし)