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イランで女性死刑囚の刑を執行、正当防衛認めず

2014年10月26日 10:02 発信地:テヘラン/イラン

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イランで女性死刑囚の刑を執行、正当防衛認めず ▲ キャプション表示
×イラン・テヘラン(Tehran)で開かれた殺人事件の公判に出廷したレイハネ・ジャバリ(Reyhaneh Jabbari)被告(2008年12月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/GOLARA SAJADIAN
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 【10月26日 AFP】イラン当局は25日、元情報部員の男性を殺害したとして死刑判決を受けていた女性死刑囚の刑を執行した。女性は被害者から性的暴行を受けそうになったと主張し、国際人権団体などが刑の執行をしないよう求めていた。

 国営イラン通信(IRNA)が首都テヘラン(Tehran)の検察当局の話として伝えたところによると、元インテリアデザイナーのレイハネ・ジャバリ(Reyhaneh Jabbari)死刑囚(26)は25日の早朝に刑を執行された。同死刑囚はモルテザ・アブドラリ・サルバンディ(Morteza Abdolali Sarbandi)氏を2007年に刺殺したとして、約5年前から収監されていた。

 米政府と国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、「イランの人権の歴史に付けられた血の染み」であり、「正義に対する侮辱」だ、などと刑の執行を非難している。

 国連(UN)の人権監視機関は、ジャバリ死刑囚が被害者を殺害したのは正当防衛だったと指摘し、2009年に行われた裁判には大きな不備があったと批判していた。

 しかし、裁判のために作成され、IRNAが25日の報道で引用した被害者の医学報告書によれば、サルバンディ氏は背中を刺されており、このため事件は計画的な殺人だったと判断された。(c)AFP/Arthur MACMILLAN

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