ふんりゅう Ope

粉瘤の手術を受ける人の疑問解決に!(費用、手術前検査、手術経過他)

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粉瘤手術の体験記録

私の手術データ
手術日 : 2014年7月15日
手術名 : 皮膚・皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径3センチメートル未満

(注)露出部とは : 頭部、頸部(けいぶ,首)、肘(ひじ)関節より先、膝(ひざ)関節より先をいいます。

1.しこりが出来た

病院

1年位前に背中の首の付け根あたりを蚊に刺されたような痒みがあってしょっちゅう掻いてました。しつこい痒みで1週間くらい掻き続けてたような気がします。腫れの頂上が削れて血がにじみ出まして、家にある適当な軟膏を塗ってほって置きました。

じきに痒みも引いてすっかり忘れていました。でも少しずつ大きくなっていたようです。 「ン?」と気が付いた時には、小さなしこりの様な感じでした。小さいので大して気にならずほって置いたんですけど、最近になってぐぐっと出っ張っているのに気が付き、まずは、総合病院で診てもらうことにしました。

2.総合病院に行く

まずは初診受付です。形成外科を受診します。皮膚科か形成外科か迷ったので受付に相談したら看護士さんが見てくれて形成外科に決まりました。

形成外科で問診を受けます。どうでもいいことですけど、先生は女性で24歳位に見える可愛らしい先生です。一目見て、「粉瘤(ふんりゅう)ですねー。」「大きさは・・・(定規を当てて)2.5センチです。」写真を撮って説明してくれました。

皮膚の中に、袋が出来てその中に垢(アカ)がたまっていくそうです。新陳代謝で古い表皮は垢としてはがれ落ちていくけれど、袋になっているから貯まっていくようです。大きくなっていくので手術で取り出すのがいいですよとのこと。小さいうちに取った方がいいかと思い手術をお願いしました。

手術は、局部麻酔で30分ほどだそうです。麻酔をするので車の運転は控えるようにとの事。手術日は、検査の後で決めましょうとなりました。

手術のための検査をする

検査を受けました。次回の来院予約は、6日後の火曜日に決定、その日に検査結果の説明と手術日を決めることになりました。

手術前には血液型や内蔵の機能が正常かどうかの検査のほかに、感染性の病気(B型・C型肝炎、梅毒)の検査もするんですね。感染してれば免疫力が低下しているので手術の危険性が増えるということもありますし、執刀医や看護士などへの院内感染防止の対策も必要となります。


本日の検査内容
  • 血液検査

    血液型など、肝機能、腎機能、B型肝炎、C型肝炎、梅毒検査

  • 尿検査

    尿淡白、尿糖など

  • 出血時間検査

    この検査は初めてやりました。耳たぶをチクッとやって血が止まる時間を計ります。

本日の会計

項目 金額
特別初診料(注) 2,160円
初診料・検査他 3,490円
5,650円
(注)特別初診料とは : 診療所などからの紹介状なしで大病院で初診を受ける場合にかかる費用です。一般の医院で初診を受ければかからない費用です。
(注)金額は、3割負担の場合です。

3.再診日 (初診から6日目)

(1)手術日決定

前回の検査と今日の検査は、安全に手術を受けるための検査で、結果は問題なしです。問題なく安全に手術を受けられます。手術日は、しあさっての金曜日にしてもらいました。外来窓口に12時30分集合です。

外来手術のご案内をもらいました。内容は、昼食は食べない、水分(お茶・水)の制限なし、車の運転はしない、入れ歯・コンタクト・メガネ・時計をはずす、当日の入浴はしないなどです。他にも色々と書いてありますが、特に変わったことは書かれていません。

(2)手術のための検査をする

本日の検査内容
  • 胸部レントゲン
  • 心電図

本日の会計

項目 金額
再診料・検査・画像診断他 1,240円
(注)金額は、3割負担の場合です。

4.手術日 (初診から9日目)

手術スタッフ

外来受付到着後、しばらく待って、手術室に向かいます。パンツ一丁と靴下だけになり手術着に着替え帽子をかむります。そして、手術室へ入ります。先生や看護士さんが全部で5人ほどいたようです。なんか、本式な手術みたいで緊張感がアップします。

(1)手術室で

最初、手術台に仰向けで寝て、タオルケットが体全体に掛けられます。次に手術着を脱ぎましたが、これは、横になる前に脱がないとやりにくいです。血圧計と指の先にクリップ(酸素濃度)をつけます。手術中の不測の事態に備えて点滴を刺します。なにかあったら、ここから薬剤を注入するそうです。

次に、患部が背中側なのでうつ伏せになり心電図のコードが付けられます。で、おもむろに先生が、麻酔の注射をします。チクットします。「これ感じますかー」「深い所までいってると痛いと思うので言ってください。麻酔を追加します。」「はい」

手術中は、見える範囲でしっかり見てました。血を吸い出すドレーンの管が目の前でジュボジュボと音を立てて少しの血を排出しています。ほとんどその音がうるさくて電気器具の音は聞こえません。最後の方でドレーンの音がしなくなって初めて電気メスか何かのジジジという音が聞こえてきました。最後に縫合して終わりです。最初の麻酔の注射だけ痛くて(たいして痛くないです。)後は、無痛です。

おおむね、30分程度で完了。摘出された粉瘤は、約2センチの白っぽい球状でした。悪性でないかの検査に回されます。結果は10日から2週間ほどで分かります。

手術をしたというのに、まったく痛みや麻酔が効いている感覚もなく普通の状態です。実際には、麻酔が切れるまでは2時間から3時間くらいかかるそうです。

なお、私は、ICDという小さな徐細動用のデバイスが埋め込まれています。電気メスなど磁気を発生する道具は基本的には使えません。今回の手術では、電気メス等を使うのでメーカーの人が立会いデバイスの操作をしました。他は通常の手術と同じです。立会い料金等もかかっていません。

本日の会計

項目 金額
再診料・手術・病理診断・その他 8,090円
薬代(炎症、痛み止め) 490円
8,580円
(注)金額は、3割負担の場合です。

5.再診(傷口の点検のため 手術翌日・翌々日・6日後の3回)

診察

傷口を見るだけです。昔と違って今は、消毒しません。お風呂に入ったときに石鹸を付けた手の平でゴシゴシよく洗ってくださいとのことです。

本日の会計(3日分)

項目 金額
再診料 220円×3日
660円
(注)金額は、3割負担の場合です。

6.再診(抜糸) (初診から22日目、手術から13日目)

診察

最初に抜糸をしました。糸を引っ張ってチョキン、チョキンで抜糸完了。組織診断の結果は良性でした。ほとんどの粉瘤は良性らしいですけど悪性(ガン)という報告事例もあるようです。摘出した粉瘤の写真とか病理診断の結果とかをパソコンの画面で見せてくれ、再度、粉瘤の説明と、粉瘤の表面が軽い炎症を起こしていたという説明を聞きました。体中いたるところに出来るとのことで、これからは気が付いたら小さなうちに来てくださいとのことでした。抜糸後にみみず腫れや異常があったら来てくださいということで完了です。手術も手際よかったし、説明も良くしてくれたし良い先生でした。

本日の会計

項目 金額
再診料 220円
(注)金額は、3割負担の場合です。

7.まとめ

(1)手術の負担概要

  • 所要日数 : 7月9日初診~抜糸7月31日 正味22日間
  • 手術時間 : 約30分
  • 費用 : 16,350円(3割負担)

(2)医療保険の給付金

詳細は粉瘤手術と医療保険を参照してください。

  • 手術給付金 : なし
  • 入院給付金 : なし

(3)手術の料金は次の要因で変わります

  • 露出部かそれ以外か
  • 長径の大きさ

一番低い点数の場合で1,280点、最高で4,360点です。この点数の場合、患者さんの負担する金額は、3,840円と13,080円になります(3割負担の場合)。

今回の手術は、一番低い点数の手術内容で、総額16,350円でした。仮に、一番高い点数の場合は、この金額より約9千円高い25,000円程度です。 点数の詳細は粉瘤手術と医療保険の皮膚、皮下腫瘍摘出術点数を参照してください。

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