監督代行から昇格が決まった西武の田辺徳雄氏。リーグ最下位は免れたが、来季の立て直しに注目が集まる(撮影・今野顕)【拡大】
■西武…代行昇格で斬新さは?
あわや35年ぶりの最下位となるところだった西武は、シーズン途中に辞任した伊原前監督の代行を務めた田辺徳雄コーチの昇格が決まった。
直前まで潮崎哲也2軍監督の昇格を伝える報道が相次いだが、関係者によれば「時期尚早というか、もう少し勉強をしてからということでしょう」と見送られた。「潮崎が拒んだ」「今の戦力では経歴に傷をつける」とさまざまな説が飛び交ったが、真偽のほどは定かではない。いずれにせよ「斬新さを何も感じない」と関係者が憂うのもわかる。
西武はヤクルトとは逆で、チーム打率.248は最下位。中村とメヒアが仲良く34本で本塁打王になったというのにだ。防御率は3.77でリーグ4位だが、岸の13勝以外はこれといって目立った投手はいない。どこから手をつけるべきか悩ましいところだ。
■DeNA…監督続投も意識変革に課題
中畑清監督の続投は決まったが、DeNAも状況は厳しい。今季は初のクライマックスシリーズ進出まであと一歩と迫りながら、終盤にズルズルと後退。球団関係者は「勝負どころを理解していない。ここで負けたらダメという3連戦に連敗したり…。意識を変えない限り来年も難しい」と嘆く。
選手、監督、コーチはもちろん、フロントも一丸にならなければチーム力は上がらない。(産経新聞)