2014.10.26 13:58(1/2ページ)

楽天、ヤクルト…首のすげ替えでうまくいくのか? 新監督就任もイバラの道は続く

ヤクルトの監督に就任し、記者会見する真中満氏=10月8日、ヤクルト球団事務所

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 プロ野球セ、パ両リーグは5人の新監督が就任する。最下位に沈んだ楽天、ヤクルトは仕方ないとしても、3位の広島、優勝しながら辞任したソフトバンクの秋山監督も衝撃的だった。希望に燃える若き指揮官たちだが、チーム再建はトップの首をすげ替えるだけでうまくいくほど簡単ではない。

 ■ヤクルト…新監督に難問山積

 43歳の真中満新監督が誕生。2年連続最下位のチームが若き指揮官にかける期待は大きいが、難問は山積している。就任会見で「投手を含めた守備面強化」を最重要課題に掲げたのも当然だ。リーグトップのチーム打率.279をたたき出した一方、防御率はリーグ唯一の4点台(4.62)。これでは打っても、打っても勝てない。石川の10勝が最高で、出遅れた小川も9勝止まり。先発投手の確保さえ四苦八苦した。

 チーム関係者は「1軍に上げようと思っても、推薦できるレベルになかった」と今季の2軍の実情を明かす。ファームには村中、由則、中沢らかつてのドラフト1位がズラリ。しかし由則はフェニックスリーグの参加を見合わせるなど、復帰のめどはいまだに立たない。つまり現有戦力だけではかなり厳しい。

 衣笠球団社長は「積極的に獲りたい」とフリーエージェント選手の獲得にも意欲を示したが、あくまで相手のある話。ドラフトも含め、どこまで即戦力の補強できるかにかかっている。

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