ライフハッカー編集部 - レシピ,食生活 09:00 AM
滋味のヒミツは「野菜だし」。グリーンピラフとひよこ豆のカレーのレシピ
フードクリエイターの樋口正樹さんは、野菜から「だし」をとって活用するレシピを提案しています。野菜の皮やヘタなど普段は捨ててしまうような部分に、意外なほどの味わいや栄養があるのだそう。仕事術について伺った前回に続き、今回は「野菜だし」の作り方と、そのだしを使った体に優しくて驚くほど美味しい「グリーンピラフとひよこ豆のカレー」のレシピをご紹介します。
「野菜のだし」とは、文字通り、野菜で取っただしのこと。ですがここでは、調理に使わない部分、皮やヘタなどの野菜の切れ端を使います。フィトケミカルやミネラルが豊富に含まれていて、アンチエイジングや生活習慣病予防、体質改善に効果があり、加熱することで、効率よく抗酸化作用が発揮されると言われています。
「野菜のだし」は、驚くほど薄味です。すぐにはおいしさを感じられないかもしれません。しかし、「野菜のだし」を柱にした食生活を続けていくうちに、そのやさしい味わいがわかるようになり、身体の変化も感じとれるようになるかもしれません。
以下、野菜のだしの作り方です。
<材料>
約1.5L分・野菜の切れ端 両手で山盛り程度
・水 1.5L
・昆布 3g(6cm角)
・日本酒 小さじ1
<基本の野菜の切れ端>
・玉葱の皮、根
・大根や人参の皮、ヘタ
・長葱の根元、青い部分
・セロリの葉、すじ
・カボチャやピーマンの種、わた
・ニンニクの皮
<作り方>
1)すべての材料を鍋に入れる。
2)中火にかけ、沸騰したら、弱火にして30分程煮る。アクはとらなくてOK。
3)火を止め、ザルでこす。 ※冷蔵庫で3日、冷凍庫で1カ月保存可能です。
ここでは2品の秋冬メニューを組み合わせたワンプレートごはんをご紹介します。ホクホクしたひよこ豆の優しい味わいの野菜のだしのカレー煮と、独特の苦みと香りが美味しい春菊と野菜だしを使ったグリーンピラフです。そのままでは薄味に感じやすい野菜のだしも、香味野菜やスパイスを加えた味付けをすることで、はじめての方でもとても美味しく感じていただけると思います。ぜひお試し下さい。
ひよこ豆のカレー煮
<材料>
4人分・ひよこ豆(水煮)250g
・ニンニク 1片
・タマネギ 1/2個
・オリーブオイル 大さじ2
・ホールトマト 100g
・カレー粉 小さじ1
・てんさい糖 小さじ1
・野菜のだし 200ml
・ローリエ 1枚
・塩 適量
<作り方>
1)ひよこ豆は水気を切る。ニンニク、タマネギはみじん切りにする。
2)鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ火にかけ、香りが出たところでタマネギを入れ、しんなりするまで炒める。
3)ホールトマトを加え、崩しながらよく炒め、水気がなくなってきたら、カレー粉とてんさい糖を入れ、さっと炒め合わせる。
4)ひよこ豆、野菜のだし、ローリエを加え、10分程弱火で煮込む。塩で味を整える。(写真)
春菊のグリーンピラフ
<材料>
4人分・インディカ米 2合
・春菊 150g
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 大さじ2
・野菜のだし 400ml
・塩 小さじ1/2
<作り方>
1)インディカ米を洗い、ザルにあげ、水気をきっておく。
2)春菊をざく切りにする。ニンニクはみじん切りにする。
3)鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ火にかけ、香りが出たところで春菊を入れ、しんなりするまで炒めたら火を止める。
4)3に野菜のだしを半量を入れ、ハンドブレンダーで撹拌する。(写真)
5)炊飯器に、1と4、残りの野菜のだし、塩を入れてひと混ぜし、炊く。
樋口正樹さんの著作『野菜のだしで作るベジタブルスープ』と『野菜のだしで作る12ケ月レシピ―野菜をあますことなく使った、おいしい野菜料理』(旭屋出版)では、上記のレシピをはじめとした多彩な「野菜だし」のレシピを紹介しています。もっと知りたいという方はお手にとってみてはいかがでしょうか。
Kitchen Studio HIGUCCINI|公式サイト
Masaki Higuchi|Pinterest
(ライフハッカー[日本版]編集部)
- 野菜のだしで作るベジタブルスープ (旭屋出版MOOK)
- 樋口 正樹旭屋出版