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由伸、本気の兼任コーチ お手本のレギュラー取りで岡本、大田育てる

2014年10月26日6時6分  スポーツ報知
  • 打撃コーチ兼任で来シーズンに臨む高橋由が会見し、表情を引き締め抱負を語った
  • 打撃コーチ兼任で来シーズンに臨む高橋由が会見し、表情を引き締め抱負を語った

 巨人・高橋由伸外野手(39)が、来季から打撃コーチを兼任することが25日、正式に決まった。来春キャンプから指導をスタートする予定で大田、中井、橋本やドラフト1位の岡本和真(智弁学園)ら、伸び盛りの若手の底上げを託される。この日、G球場での練習後、取材に応じた高橋由は「当然、まだまだ選手として頑張りたい」と言い、コーチとしてだけではなく、外野のレギュラーを奪取することを宣言した。

 この日、球団が来季のコーチングスタッフを発表し、高橋由の選手兼打撃コーチ就任が発表された。巨人の兼任コーチは90年の加藤初(投手)以来となる。「正直、一番想定していなかった。迷いというか、そういったものはありましたけど、いろいろ考えて…いい経験になるでしょうし、いい勉強になると思う」

 背番号24は言葉を選びながら、葛藤した胸の内を明かした。

 “二足のわらじ”を両立させるつもりだ。まずは選手として。来季、目指すのはレギュラーか、と報道陣に問われると、「そうじゃなかったら、辞めて、コーチをやっている。当然、まだまだプレーヤーとして頑張りたい」。この日、最も語気を強めて言い切った。

 今季は72試合に出場し、打率2割8分6厘、6本塁打、29打点をマーク。勝負強さは健在だ。8月に右手中指脱臼で戦線離脱したが、この日はG球場でフリー打撃、守備練習を行うなど順調に回復している。「しっかりできるように、まず、けがを治すことだと思います」。球団もプレーを優先させる意向で、27日からの秋季練習は選手に専念する。

 その上で若手の育成に心血を注ぐ。今季、チームはリーグ3連覇を達成したが、打率2割5分7厘はリーグ5位、総得点596点は同4位に終わり、打撃低迷がCS最終S敗退の一因となっている。原監督も攻撃力アップに向け、打線を一度、解体する意向を示している。コーチとして、今季後半にブレークした大田、そして、ドラフト1位・岡本ら、チームの次代を担う若手の底上げに尽力することを期待されている。

 原沢代表兼GMは「卓越した打撃技術と明快な打撃理論は、すでにチーム内外で手本になっている。若手の育成が急がれる中で指導体制の充実に資するものと判断した」とコメントしている。「正直、想像もついていないし、やってみないと分からない。当然、不安がありますが、頑張りたい」と高橋由。プロ17年で1716安打を積み重ねた打撃技術、理論を、惜しみなくチームに還元していく。(岸 慎也)

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