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日光のサルもタジタジ…花火使うピストル型装置「効き目想像以上」
栃木県日光市の親子が営む町工場が開発した、ロケット花火を使ったピストル型の発射装置が、サルなど退治に一役買っている。花火の破裂する音で驚かせて追い払い、観光客がサルに襲われるのを抑止する効果が出ているという。
紅葉シーズンの10、11月、日光東照宮付近への観光客は約50万人。観光客が立ち寄る土産物店にサルが群がり、かみつかれたりするケースもある。市が平成23年ごろにこの装置を約30個配備したところ、「効き目は想像以上だった」(同市)。
精密機械部品を扱う町工場「高原精機」が開発し、竹沢勝雄社長(76)は「余った部品で追い払える装置を作ろうと思い立った」。アルミ製のパイプに市販のロケット花火を差し込んで発射しする仕組みで、狙った所へ飛ばせる。
音だけで追い払うことから、評判に。各地の農家などからの発注は400個超。竹沢さんは「野生動物の被害に苦しむ人を一人でも多く救えれば」と話している。