【BOX】宮尾KOで凱旋V5!「少しは恩返しできたかな」
2014年10月26日6時0分 スポーツ報知
◆プロボクシングWBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ ○宮尾綾香(10回1分58秒 KO)西村聡美●(25日、長野県・戸倉体育館)
WBA女子世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(31)=大橋=が、凱旋試合をKO勝利で飾った。故郷の長野・千曲市で行った5度目の防衛戦で、挑戦者で同級8位の西村聡美(33)=折尾=を10回1分58秒KOで下して5度目の防衛に成功した。宮尾の戦績は15勝(4KO)1敗、世界初挑戦だった西村は7勝(1KO)2敗。
10回終了間際に宮尾が見せ場を作った。右アッパーカット、左フック、右ストレートの連打で西村をKOで仕留めた。1分58秒の決着に「残り2秒でギリギリ(女子は1ラウンド2分)だったけれど、少しは恩返しできたかな」とはにかんだ。
地元の試合で「知っている顔がたくさんいたが、あまり深く考えずに戦った」と振り返った。ただ、家族や友人が見守る故郷のリングに上がると、序盤は硬さがあった。初回に左フックをまともに浴び、ジャッジが3人とも挑戦者優位と採点。その後は王者らしく、ペースを取り戻し、最後の最後にKO劇まで演出した。
2戦連続KO防衛を果たした31歳の女王は「防衛回数は意識せず、自分が納得してやり切ったと思えるところまでやる」と前を見据えた。