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【御嶽山噴火】「これからどうなるのか」 キャンセル700人…観光業悲痛 深刻さ増す風評被害

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【御嶽山噴火】
「これからどうなるのか」 キャンセル700人…観光業悲痛 深刻さ増す風評被害

営業の見通しが立たないスキー場。入口は通行止めで、背後には噴煙を上げ続ける御嶽山が見える=長野県王滝村(加藤園子撮影)

 木曽町も危機感を募らせる。麓の「開田高原マイアスキー場」は規制区域外のため噴石の懸念などもなく営業する方針だが、客足は未知数だ。

 木曽町商工会が王滝村と木曽町のサービス業などに行ったアンケートによると来年1~3月の売り上げ予測を前年同期より「減少」とした業者は77%に上る。

 噴火の数日後、木曽町観光協会に、ある団体からのキャンセルがあった。協会は御嶽山から離れたコースも提案したが、主催者側は「ちょっとイメージが…」と拒んだという。須藤邦男事務局長(58)は「何も言えなくなった」と振り返る。

 大勢が犠牲となった御嶽山の噴火。風評を打ち消そうとするアピールは「不謹慎だ」との批判もある。須藤事務局長は「実際に来てもらい、噴火の影響がない現状を見てもらうのが一番だが、思うようにはいかない」と頭を抱えている。

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