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【御嶽山噴火】「これからどうなるのか」 キャンセル700人…観光業悲痛 深刻さ増す風評被害

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【御嶽山噴火】
「これからどうなるのか」 キャンセル700人…観光業悲痛 深刻さ増す風評被害

営業の見通しが立たないスキー場。入口は通行止めで、背後には噴煙を上げ続ける御嶽山が見える=長野県王滝村(加藤園子撮影)

 スキー場は、火口から4キロ圏内とする入山規制範囲にゲレンデの半分以上が入っている。今シーズンの営業の見通しは立たない。従業員は「噴石や火山灰の影響もないのに…。営業を信じ、できる限りの準備をするしかない」と漏らす。

 入山規制範囲外の御嶽山4合目にある「純和風ペンション銀(しろがね)」は10月中の約40人の予約が、ほぼすべてキャンセルになった。経営する芝和子さん(65)は「ここは危険とは無縁なのに開店休業状態。生活はどうなるのか」と顔を曇らせる。

 村は就業人口の7割が御嶽山を中心とした観光関連の仕事に携わる。おんたけ2240は村唯一のスキー場で、人口約860人の村に昨シーズンは約6万8千人の集客をもたらした。村おこし推進課の大家親課長(56)は「休業が長引けば、村民の暮らしが不安定になる」と話す。

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