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FBI “イスラム国が記者誘拐計画”10月26日 9時55分
アメリカの有力紙は、イスラム過激派組織「イスラム国」がアメリカなどのジャーナリストを誘拐する計画を立てているとして、FBI=連邦捜査局が国内のメディアに警戒を呼びかけたと伝えました。
これはアメリカの新聞「ワシントン・ポスト」などが、国内のメディアに対してFBI=連邦捜査局が警戒を呼びかけた内容として、23日に伝えたものです。
それによりますと、「イスラム国」は関係組織のメンバーらに対し、イラクとシリアで空爆を続けているアメリカをはじめ有志連合の国々への報復として、それらの国々のジャーナリストを誘拐し、拠点としているシリアに連れて来るよう指示したということです。
具体的には現場で取材に当たる記者のほか、ニュースキャスターやテレビ番組の司会者を誘拐の標的とし、「イスラム国」の関係者だということを隠して接触を試みてくるおそれがあるとしています。
「イスラム国」は、これまでも誘拐したアメリカ人のジャーナリストを殺害する映像を相次いで公開し、空爆をやめないかぎり殺害を続けると警告しています。
FBIが捜査情報に基づいてメディアに警戒を呼びかけるのは極めて珍しいということで、さらに危険が差し迫っていることを具体的に示して対応を強化するよう促すねらいがあるものとみられます。