久保智祥
2014年10月25日20時08分
京都府木津川市の海住山寺(かいじゅうせんじ)で25日、国重要文化財・奥ノ院十一面観音菩薩(ぼさつ)立像や国宝・五重塔内陣などの公開が始まった。秋の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)の一環で、31日に開幕するほかの社寺などより一足早い公開となった。
十一面観音菩薩立像は平安時代(9世紀)の作。高さ約45センチの小像だが、凜(りん)とした表情や衣の質感などがこまやかに彫られ、細長く引かれた目は下方から拝むとはっきりと見開かれているのがわかる。
五重塔は鎌倉時代の1214年に完成し、今年が建立800年。高さ17・7メートルで、内部には解脱上人貞慶(げだつしょうにんじょうけい)が後鳥羽天皇から拝領した舎利(釈迦〈しゃか〉の遺骨)が安置され、その周りの8面の扉に守護神の天部(てんぶ)や高僧の姿が描かれている。
公開は11月9日まで。問い合わせは京都古文化保存協会(075・561・1795)。(久保智祥)
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