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<広島県警>反則切符1000件無効 規則変更21年間忘れ

毎日新聞 10月25日(土)23時51分配信

 広島県警は24日、広島市安佐南区の市道交差点で、今年7月まで約21年間にわたって誤った交通規制で取り締まりをしていたと発表した。実際の交差点の状況と規制内容がずれていたため。この期間の反則切符は全て無効で、総数は1000件超とみられる。これを受けて調査したところ、他にも県内の37交差点で同様の誤りが見つかった。

 県警によると、交通規制は道路管理者の自治体と協議した警察署が、県公安委員会に規制内容を上申して決まる。問題の交差点は、1993年に所轄署が3車線の交差点として上申して94年に規制内容が決定した後、4車線への変更が決まった。しかし、署の担当者が変更を上申し忘れていたという。今年7月、取り締まり中の交通機動隊員が誤りに気付いた。

 主な違反内容は、右折専用レーンを直進するなどの指定通行区分違反や進路変更禁止違反。記録が残る2009年以降、262件(反則金計約145万円)の無効取り締まりが発覚。運転免許の取り消しや停止処分者も13人おり、反則金や違反点数を今後返還する。【石川裕士】

最終更新:10月26日(日)1時36分

毎日新聞

 

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