終戦記念日対談
金子兜太さんといとうせいこうさんが「俳句」から戦争と平和を語り合います
【社会】大学生@渋谷 おしゃれデモ 秘密法反対…でもダサいのイヤ
デモはするけど、ダサいのは嫌−。特定秘密保護法に反対する首都圏のそんな大学生らが25日、ヒップホップ音楽に乗せ、ラップ調の抑揚でコールするデモを東京・渋谷で催した。映画の予告編のような告知動画をネットに載せ、約2000人の若者が集結。「こんなデモは初めて。おしゃれでクール」と参加者も楽しんでいた。 (辻渕智之) 「クラブ好きなただの大学生でも、できることがあります」。デモの先頭を進むトラックの荷台で、和光大三年の福田和香子さん(20)がマイクを握る。大きな丸いピアスにサングラス、丈の短いTシャツ姿。そのままクラブに踊りに行けると笑う。 デモ中に配るフライヤー(英語でチラシの意味)のデザインも凝った作りだ。「クラブで渡しても、嫌がられないほどかっこよく作ってます」と、デモの運営メンバーで明治学院大三年の奥田愛基(あき)さん(22)。スタイルへのこだわりは、同世代にデモを敬遠させないためという。 知る権利やプライバシーを侵す恐れのある特定秘密保護法は昨年十二月に成立した。直後から学生らがツイッターなどで意見を交わし、「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」を結成。ヒップホップ音楽のサウンドデモを今年二月と五月に実現させた。 奥田さんは「僕らは一九九〇年代生まれ。バブル崩壊後で、社会も経済もずっと良くならなかった」と振り返る。一方でへこまずに歩んできたという自負もある。だから、同法の成立で「民主主義が終わった」との声に触発され、「終わったんなら、始めるしかないじゃん」とデモを企画した。 三回目の今回は過去最多の若者らが集まったが、十二月十日の法施行を前に、有志の会によるデモは最後になる。フェリス女学院大二年の小倉万穂(まほ)さん(20)は「あきらめじゃない。それぞれが次のアクションを起こすのに必要な一区切り」。 音楽バンドでのラッパー経験をデモのコールに生かした明治学院大三年の牛田悦正(よしまさ)さん(22)は「メンバーの大半が三、四年生で就活もあって忙しいし、もう限界なんっすよ」と冗談ぽく笑い、付け加えた。 「僕らより下の大学一、二年生や高校生が僕らの方向をまねて、僕らが『ダセえ』と言われるほどのデモをしてもらえるなら、それ以上のことはないな」 PR情報
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