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 奈良市の県立美術館で開催中の特別展「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展」(奈良県、朝日新聞社主催)に25日、石上(いそのかみ)神宮(同県天理市)の国宝「七支刀(しちしとう)」(4世紀)が登場した。11月24日まで約1カ月に限って出品される。

 百済(くだら)王が369年に倭王(わおう)に献上したとの説がある鉄剣(長さ約75センチ)で、左右に3本ずつの枝刃が段違いに付いている。木の枠にはめられた状態で展示され、表裏に金で象眼(ぞうがん)された銘文61文字を見ることができる。高校で日本史を教える京都府福知山市の長谷部寿彦さん(36)は「めったにない機会。古墳時代から大切に守られてきたものが目の前にあることに感動した」と話した。

 復元品は常時展示されている。特別展は12月14日まで(休館は11月17、25日、12月1、8日)。一般800円、大学・高校生600円、小中学生400円。問い合わせは美術館(0742・23・3968)。(浜田祥太郎)