STING
スティング
How I started writing songs again
こうして私はまた曲を書き始めた
The Last Ship Sails(最後の船が出る)
僕みたいな40代の人間にとってスティングは、青春時代の、とてもカッコいいスーパースターでした。しかしプレゼンテーションで披露した新しい曲は、彼の故郷の、少し分かりづらい方言で歌っていました。これまで僕らが知っていたスティングとは異なる、新しい一面を見せてくれたと思います。
スティングは、故郷に戻り、自分が生まれ育ったコミュニティーを見て、「このストーリー、この方言、この歌で、ブロードウェイのミュージカルを作り、自分の曲を通じて、世界に向けて表現しなければならない」という気持ちになったのでしょう。彼は、かつて自分が嫌ったコミュニティーに対する責任を果たしているのではないかと思います。
曲の中にThe Last Ship Sailsという言葉があります。最後の船が出て行くという意味です。きっとこの言葉には「自分がこの造船所の最後の世代だ」という意味も込められているのではないでしょうか。