今回、数ある格安SIMからビックカメラの「BIC SIM」の音声回線付きのSIMを選びました。
これまでソフトバンクで契約していた回線をMNPにてBIC SIMに乗り換え、SIMフリーのiPhoneで利用する目的です。
BIC SIM:ビックカメラ.com
BIC SIMを選んだ理由
IIJmioだから
IIJmioは、IIJの扱うドコモMVNO SIMです。
iOSアップデート後の動作確認が本当に迅速であり、検証結果もすぐにWebで公開されます。
速度切り換えできる
「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」というアプリ(iOS/Android対応)が提供されており、パケット通信の速度をコントロールできます。
高速通信(LTE/3G)と低速通信(最大200kbps)をアプリで簡単に切り替えることが可能です。
メール、メッセージ、SNS、軽いウェブなら低速でも十分です。
後述のように、iPhoneのFaceTime音声通話も低速回線で利用可能でした。
無料のWi-Fiサービスを利用可能
BIC SIMだけの特典として、公衆無線LAN「Wi2 300」が無料で利用できます。
月額料金を大幅に低減
ソフトバンクからBIC SIMに乗り換えることで、月額で5千円以上も節約できます。1年間で6.2万円以上です。新しい端末が買えます。ソフトバンクではこれまで旧プランで契約していました。
これまでの月額料金(税別/税込)
基本料 934円+ISP 300円+パケット定額 5200円(7GB/月)=合計 6434円/6948円
新しい月額料金(税別/税込)
ミニマムスタートプラン(音声通話+2GB)1600円/1728円
差額
これまでの月額料金 - BIC SIMの月額料金 = 毎月5220円の節約
1年間で、5220円 × 12ヶ月 = 年間62640円の節約
格安SIMのデメリット
データ量が少なくなる場合も
一方、新しいプランでは毎月のデータ量は7GBから2GBへ減少します。
これまでのデータ通信をみると、毎月平均で1GB程度。2GBあれば余裕だと思います。また、後述するように低速回線と高速回線ともワンタッチで切り替えできるので、SNSやメールなどを使う際は2GB分の高速通信を使わずに済みます。
無料通話はなし
また、これまでソフトバンク回線同士の無料通話もなくなります。しかし、これも現在はLINEやFaceTime通話で済ませており、iPhoneはもっぱら着信専用なので今回のケースでは問題ありません。
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店頭にて即日開通可能
後述の店頭申し込みにより、即日の契約および開通にも対応します。最短で1時間程度と迅速です。
MNPに伴う新規契約も即日で対応。メインの回線をMNPで乗り換えたいときなど、即日対応はかなり嬉しいです。
サブ回線など、あるいはメインでも新規であれば、ネット契約でSIMを郵送してもらう通常の方法でも十分かとは思います。
今回、ビックロことビックカメラ新宿東口の店頭にある「BIC SIMカウンター」にてMNPに伴う音声回線の新規契約を行いました。
事前にソフトバンクに電話し、MNP転出手続きを済ませ、MNP番号をもらっておきました。MNP番号を取得しておけば店頭での手続きもスムーズです。
店頭での手続きのメリット
即日で開通できる
音声通話機能付「BIC SIM」の新規契約やMNP転入手続きなど開通までを即日で対応してくれます。
最短で1時間ほどで、短い時間で面倒なMNPも済ませることもできます。ただし混雑時は営業時間内での即日対応が難しい場合もあるので、店頭申し込みの場合は早めに出かけることをおすすめします。
手続きもスムーズ
店員さんが手際よく案内してくれるのでとても楽々です。手続きの途中で分からない点や疑問点もその場で解決できるのも大きなメリットです。
各種サポートも充実
端末初期設定から、BIC SIMの設定、メール設定、アプリのインストール、Gmailアカウントの設定など、さまざまな設定を有償でサポートしてくれます。もちろん、その場で自分で行えば無料ですが、全く分からない場合はお任せしてしまっても良いかも。
今回はカウンターに自分を含め2人のお客さんだったので、手続きから開通まで1時間ほどで完了しました。
最初の書類作成とネットでの登録、料金プランの決定、契約に伴う説明で約30分。その後、開通まで約30分かかりました。
最後にレジに向かい、SIMの代金2,990円(税別。税込3,229円。10%ポイント還元)を支払えば契約と開通に関する手続きすべて終了です。
各端末の設定
このままでも通話自体は可能ですが、APNの設定をしていない状態なのでインターネットは利用できません。
そこで、自分の端末の設定を行う必要があります。
iPhoneやiPadと、Androidスマートフォンやタブレットで、それぞれ設定方法が異なります。
今回利用した環境
SIMフリーのiPhone5を使いました。最新の「iOS 8.1」にアップデート済みです。
設定を正しく行うことで、LTE通信、テザリング(インターネット共有)も可能でした。
自宅で速度計測したところ、LTEで18Mbps、低速でも0.64Mbps!も出ており、低速でも意外と使えることも確認できました。
もちろん、速度は時間や場所で変わるため、あくまで参考です。
IIJmioでは、iPhone6/6 Plus、iPad Air2、iPad mini3など最新のiOSデバイスでも動作確認が行われています。もちろん、今回試したiPhone 5や、5s、5c、iPad mini2(Retina iPad mini)にも対応しています。
iOSはアップデートの度に仕様が変更されることもあるので、こうした地道な検証を続けてくれるのは大変ありがたいです。
契約してみて分かったこと、設定でつまづいた箇所など
最後に、今回の契約から開通、利用開始までで、ちょっと分かりにくかったことや知らなかったことなどを。
契約最初の月はデータ量も日割りされる
店員さんから事前の説明がありました。
実際、月の後半に契約したので、2GBのデータ量は500MB程度になっていました。なるほど、月額料金だけでなく、データ量も日割りされるのです。
利用開始月の月額料金と音声通話機能付帯料は日割となります。また、解約希望日にかかわらず解約月の月末までの料金がかかります。
なお、契約には最低利用期間が定められています。
最低利用期間は「利用開始日の翌月末日まで」。更に音声通話付きSIMの場合は実質1年間の契約が前提となっています。
音声通話機能付きSIMカードを12ヵ月以内に解除する場合は音声通話機能解除調定金((12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜))が発生します。
まとめ~実際のところ快適か
まだ1日しか経過していませんが、特に問題もなく、快適に利用できています。
iPhoneのFaceTime通話を頻繁に使っていますが、低速回線でもこれまで使っていたソフトバンク回線と同等に
利用できています。何度か試した限りでは通話も途切れずにできました。もちろん、環境や時間帯によって大きく左右されるので、すべてが快適かどうかはわかりませんが、十分ではないかと個人的には感じました。
メイン回線で使用するのはどうか
この回線は、家族がメイン回線で利用するために契約しました。
これまでソフトバンク契約でiPhoneを2年間利用し、今回、2年縛りが解けて、MNPしました。
ドコモやauなど、大手キャリアへの乗り換えも検討しましたが、毎月1728円(税込)で音声通話と2GBまでのデータ通信が利用できます。冒頭で試算した通り、毎月5千円の経費削減、年間で6万円以上です。
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