第5話 情報屋
「ハア、やっぱり、夢じゃないか」と俺は起きて早々、自分の願望を言っていた。
そして俺は周りを見て「よし、まだ2人は寝てるな」と俺は小さい声で言った。
(それはそうか、何たって今は朝の4時だしな、昨日、あんな事が遭ったのにこの2人は俺と一緒に居てくれたんだ。だけど、俺がこのパーティーに居なかったら。この2人はもっと先に進んでたかも知れないしここに着くのももっと早かったかも知れないな)と考えていた。
(それはいけない、俺は2人の重荷になんかなりたくないな。だったら俺は今から出て行こう2人が起きてくる前に)と俺は考えを纏めて、2人に書置きをしてパーティーを解除して、静かに出て行った。
「それじゃあ、早速、次の町に行って見ますか」と俺は怖さを紛らわす為に声を出した。
その前に俺は消耗品を買いに行く事にした。
「こんにちは、朝早いんですね」と俺に声を掛けてきたプレイヤーが居た。
(何で?プレイヤーか解かったかって、それはNPCとプレイヤーじゃあ、アイコンが違うからだは、因みにプレイヤーは緑となっていてNPCは灰色だ)と考えていた。
「こんにちは、俺に何かようですか?」と俺は警戒して聞いてみた。
「こんにちは、君は俺っ子なんだね」と言って来たので俺は無視して行こうとしたが回り込まれた。
「ごめんごめん、ちょっと、話を聞いてよ」とこのプレイヤーは回り込んで言って来たので一応、話を聞くことにした。
「何ですか?俺、今から次の村に行こうと思うので手短なら、聞いてもいいぞ」と俺は聞いてきた。
「分かったよ。俺っ子君「………」待った待った、話を聞いて「ならさっさとしろ」分かったよ。僕はシャナて言うんだ、君の名前は?」と俺に聞いて来たのでこれも警戒しながら答えた。
「コウだ、用件が無いなら、俺は行くぞ」と言ったら、シャナは慌てて話し始めた。
「僕は情報屋をしているんだ、それでコウは次の町まで行くって言っていたけど次の町の情報とか行き方とか分かるの?「………分からん」でしょ、て言うか君ベータテスターじゃないの?」と聞いてきた。
「あぁ、俺はベータテスターじゃないが俺の知り合いがベータテスターだったから、ここまで来れたんだ」と俺は簡単に事情を説明した。
「なるほどね、それじゃあ、情報買わない?僕もベータテスターだったんだ、それでベータでも情報を売ったり買ったりして稼いでいたんだ。俗に言う情報屋だね。どう?」と俺に情報を売ってきた。
「お前がベータテスターて言う証拠が無いし、仮に本当にお前がベータテスターでも情報が正しいか俺には分からないから買うつもりは無い」と言って俺は歩き出そうとした。
「君が背負っている。その武器はソルジャーソード。ここの店のクエストで手に入る片手剣、この層で手に入る片手剣の中で一番良い武器だよ。それにここに来たのは昨日の夜8時ごろかな」と俺に向けて言って来た。
「それで如何した、この武器の事だな」と俺は表情を変えずに言ったが内心では滅茶苦茶、焦っていた。
「そうだよ、この武器の事は掲示板に載っていなかったから、入手方法はベータテスターにしか知らないよ、どう、これで信じてくれた?」とシャナは聞いてきた。
「そうだな、でもこれだけじゃあ、足りない、この武器のクエストの出し方を言って見ろ「受け方はまずは店に入る、入ったらお水だけしかないのよって言ってくるから水でいいですと言うと、今度は娘さんの容態が悪いから自分がその薬草を取って来ますと言えばそれでクエストが受けられた筈です」………降参だ。あんたはベータテスターだ」と俺はシャナをベータテスターと認めた。
「はい、そう言っていた筈です。それで情報は買いますか?買うんだったらこの村と次の村と行き方の載った、情報本「を1000Kで売りますよ?」と俺に情報を売ってきた。
「正直に言えば、情報は欲しいがその情報が正しいかどうかは俺には分からないんだ。もし、この書いてある情報だけでは信じ切れないんだ、だから情報代は800Kだな」と俺は値段を下げた。
「なるほど、コウ君は疑り深いんだね、確かにそうだ、今ここにある情報をそのまま、鵜呑みにするのは今では危険な行為だ。コウ君は良く分かっているね。だけど値段は変わらないよ」と俺に言ってきた。
「それはどうも。それとこれは俺の持論なので聞いてくれるだけでいいです。この情報が正しいとして置きましょう。だけどこの情報はベータテストの時の情報ですから、製品版の情報が変わっている可能性もあります。だからこの情報は買っても800Kが良いと思います」と俺はシャナに言った。
「なるほどね。確かにコウ君の意見も重要だね、だったら取引しない?」とシャナは俺に言ってきた。
「取引か。じゃあ、内容を話して貰いたい」と俺はシャナに取引の内容を聞いた。
「なるほどね、いいよ。内容は次の町まで着いたら、この情報と何処が違っていたか教えて欲しいんだよ。報酬はコウ君が欲しいと思っている情報を1回だけタダで答えてあげるでどう?」と俺に聞いてきた。
「なるほど、確かにそっちには有利な取引だな、だったら俺はもう1つ条件をつけて貰いたい。それは、この町と次の町の情報をタダで貰いたい、それならいいぞ「オッケ~」だったら報酬は今貰っても良いか?」と俺はシャナに言った。
「いいよ。どんな情報?」とシャナは聞いてきた。
「コウと言うプレイヤーがどれだけ居たかとそのプレイヤーがどんな事をしたかだ?どうだこれで良いか」と俺はシャナに言った。
「なるほどね、ホントは個人情報は売っちゃあいけないんだけど君なら良いか。コウと言うプレイヤーは3人に居たよ。その内の2人は普通のプレイヤーだったよ、そして、最後の1人の2つ名がLA狩り、通称ラストアタック狩り、ボス戦で最後に攻撃を当てて倒した者がボスの強力なボスのドロップを手に入れられる、このドロップ品は同じ物が無いんだ、このプレイヤーはドロップを独占していた訳なんだ。だからLA狩りて言う2つ名が着いたんだ」とここで終わりとでも言うようにシャナは口を閉じた。
「なるほどな、それじゃあ、これを渡さすから俺の事はサクヤとシオンに黙っといてくれない?具体的には俺が何処に行ったのかを」と俺はトレード欄に500Kを出した。
「え、コウ君、もしかして剣聖のサクヤと蒼き斬撃使いのシオンの知り合いなの?」と俺に聞いてきた。
「初めに言っただろ。俺の親友がベータテスターだって。なぁ?その剣聖と蒼き斬撃使いてなんだ?」と俺はシャナに聞いた。
「それは2人の2つ名だよ。何で?この2人と居るのに出て行こうとしているんだ?」とシャナは聞いた。
「それは……。俺が居れば絶対的な足手まといになる。だったら、2人が起きない内に俺は出て行くことにしたんだ。それが愚かな選択だったとしても俺は2人に頼りっ放しは嫌なんだ、対等になるまでは2人の傍には居たくない、いたら、頼ってしまうからな」と俺は言った。
「頼ることは悪い事じゃ無いと思うんだけどな。でも、分かったよ。コウ君の目を見たら断われないね。はい、これが情報本だよ。コウ君、一応フレンド登録しようよ」と言って俺に情報本とフレンド申請を出してきた。
「悪い、無茶言って、情報をくれてありがとう」と俺はフレンド申請のYESを押して俺達は分かれた。
それから、約10分後、俺は消耗品と槍を買って町を出た。
現在5時23分、30分が経っていた。そして俺はシャナの情報本を読みながら道を歩いていた。
「なるほどな、ここから次の町まで約8時間は掛かるのか、だけど俺の場合は10時間を目処とした方がいいな」と独り言を言って俺は情報本を片付けて道を走り出した。
その頃のサクヤとシオンは
サクヤは6時32分に目が覚めた、サクヤは起きて周りを見回した。
「………!?シオン!」と私はシオンを叩き起こした。
「痛って!何だよ?サクヤ?」と俺はサクヤに叩き起こされた。
「コウがいない!シオンはコウを見てない?」と慌てながら俺に聞いてきた。
「コウが?」と言って俺も周りを見た。
「確かにいないな。何処に行ったんだろう?ん、サクヤ?そこに在るのは何だ?」と俺は近くにあった紙を見る。
『サクヤにシオンへ
俺はこれからソロで行こうと思います。勝手なことしてごめん。
だけど俺は2人には頼りたくないから俺は出て行くよ。2人はこのまま次の町に行って下さい。
また会うまでさよならです。1日だけど一緒に居てくれて、ありがとう
コウ』と書かれた手紙だった。
「「………」」と2人は固まっていた。
「サクヤ?これって」とシオンが私に言って来た。
「えぇ、シオン。これは置手紙よね。そしてコウは1人で出て行ったと言う事かな」と2人はこれが夢じゃないか確かめた。
「シオン、すぐに準備を始めてコウを追い駆けるよ」とサクヤが言った。
「そうだけど、コウが何処に行ったのか分かるの?」と俺はサクヤに聞いた。
「分からない、だけど、まだこの近くには居るはずよ調べましょ」と言ってサクヤは出て行こうとした。
「分かったよ。一応この町を調べてからにしよう」と俺は落ち着きのないサクヤに言った。
(これでサクヤが落ち着いてくれる事を願っていたんだが、逆効果かな)と思っていた。
「何で?そんなに落ち着いているのシオン?私は心配だよ」と怒りながらサクヤは言った。
その後、2分で仕度をして、私達は宿を出た。出たら、そこには水色の髪をしたフードを被ったプレイヤーが居た。
「やぁ、剣聖さんに蒼き斬撃さん、おはよう」と言ったのはシャナだった。
「シャナ、ここに男の子が来なかった?」とシャナに会って私はコウの事を聞こうとした。
「男の子って誰の事?」とシャナは言ったので私は落ち着く為に深呼吸した。
「ごめん、ここにコウって言うプレイヤーは居なかった?て意味よ」とシャナに言った。
「コウか。知っているけどこれは答えられないよ」とシャナは言った。
「何で!?シャナ、私達の仲じゃない。だから、コウの事を教えて」とサクヤはシャナに言った。
「そうだな、この情報は言っちゃあいけないけどサクヤとシオンなら良いかな?」と僕は言った。
それから、約10分はコウが考えていた事をサクヤとシオンに話した。
「それで、コウは何処に行ったんだ?」とシオンは言った。
「話はここで終わり、サクヤとシオンだからここまで話したんだよ。ここからは絶対に話せない。まぁ、コウなら大丈夫だよ。何だかんだいって生き残る様な奴だよ。心配するのはいいけど、度が超えると嫌われるよ」と言った。
「「う!」」と2人の声がハッモた。
とここでサクヤとシオンの話は終ろうか。
_______________________________________________
次の話はリアルの話にして見ようと思います。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。