信長協奏曲の巨大セットはどうやって作っているの?
今週月曜日にスタートした新ドラマ「信長協奏曲」。
突然、戦国時代にタイムスリップした現代の高校生サブローが織田信長として
天下統一を目指すという物語。このドラマの世界観を引き出すために一際、重要な役割を果たしているのが撮影用に作られた巨大セット。今回は信長協奏曲の巨大セットを取材した。
巨大セットがあるスタジオに入るとそこには広い中庭と大きなお屋敷が…。さらにその周りを良く見てみると、ツバメの巣や庭に生える草木、屋根に降り積もった落ち葉など隅々にまでこだわって作られていた。部屋の中はと言うと
カメラには映り難い窓の外の景色までしっかりと作られていた。
このセットデザインを担当した美術デザイナーの清水剛さんに話を聞いて見ると、巨大セットの正体は信長の居城、那古野城だと言う。
「新・週刊フジテレビ批評」は2カ月前から巨大セットの取材を開始した。セットを作る段階では建物の傾きや歪みを補正することができる本格的な建築道具も使われていた。さらに、廊下には大きく重量のある屋根も取り付けられ、如何に本格的に作られているのかが伺えた。通常のドラマセットでは2〜3日で仕上げるセットの建て込みも今回はおよそ2週間、たっぷり時間をかけて作られていた。こうして手間と時間をかけて作られたのには、巨大セットの構造上の問題があった。清水さんは、「日本の建物は構造そのものが美意識に反映する作りなので、きちんと作ろうとするとほぼ本物で作らないと形にならない。」と語った。昔の日本家屋の質感を再現するためにセットを本物と同じように作ったのだ。
さらに、この巨大セットを使って廊下を走るシーンや部屋と部屋とのやりとりのシーンなど広く奥行のあるシーンを撮ることができる。そして部屋の中でのシーンではある仕掛けも使われていた。それは撮影スペースを広げるため壁が取り外せるというもの、実際の撮影時も壁を取り外し、カメラは空いたスペースに置かれ撮影を行っていた。
ドラマの世界観を最大限に引き出すセット、その舞台で演じる主演の小栗旬さんは「普段の現代劇に比べると、廊下一つとっても広い。これぞ、この時代の日本家屋の良いところ。この那古屋城に始まり徐々に信長はお城を変えていくので、ドラマではそれをこのセットの中で変えて作っていくようだ。信長の出世とともにセットの変化も楽しんでもらえるのではないか」と語った。
コメンテーターの編集者・ライター速水健朗氏は「最近は時代劇があまり作られなくなってしまったので長い歴史で培われたノウハウが消えていくと言われるが、新しい最新技術を使った時代劇も見てみたい」とコメントした。
突然、戦国時代にタイムスリップした現代の高校生サブローが織田信長として
天下統一を目指すという物語。このドラマの世界観を引き出すために一際、重要な役割を果たしているのが撮影用に作られた巨大セット。今回は信長協奏曲の巨大セットを取材した。
巨大セットがあるスタジオに入るとそこには広い中庭と大きなお屋敷が…。さらにその周りを良く見てみると、ツバメの巣や庭に生える草木、屋根に降り積もった落ち葉など隅々にまでこだわって作られていた。部屋の中はと言うと
カメラには映り難い窓の外の景色までしっかりと作られていた。
このセットデザインを担当した美術デザイナーの清水剛さんに話を聞いて見ると、巨大セットの正体は信長の居城、那古野城だと言う。
「新・週刊フジテレビ批評」は2カ月前から巨大セットの取材を開始した。セットを作る段階では建物の傾きや歪みを補正することができる本格的な建築道具も使われていた。さらに、廊下には大きく重量のある屋根も取り付けられ、如何に本格的に作られているのかが伺えた。通常のドラマセットでは2〜3日で仕上げるセットの建て込みも今回はおよそ2週間、たっぷり時間をかけて作られていた。こうして手間と時間をかけて作られたのには、巨大セットの構造上の問題があった。清水さんは、「日本の建物は構造そのものが美意識に反映する作りなので、きちんと作ろうとするとほぼ本物で作らないと形にならない。」と語った。昔の日本家屋の質感を再現するためにセットを本物と同じように作ったのだ。
さらに、この巨大セットを使って廊下を走るシーンや部屋と部屋とのやりとりのシーンなど広く奥行のあるシーンを撮ることができる。そして部屋の中でのシーンではある仕掛けも使われていた。それは撮影スペースを広げるため壁が取り外せるというもの、実際の撮影時も壁を取り外し、カメラは空いたスペースに置かれ撮影を行っていた。
ドラマの世界観を最大限に引き出すセット、その舞台で演じる主演の小栗旬さんは「普段の現代劇に比べると、廊下一つとっても広い。これぞ、この時代の日本家屋の良いところ。この那古屋城に始まり徐々に信長はお城を変えていくので、ドラマではそれをこのセットの中で変えて作っていくようだ。信長の出世とともにセットの変化も楽しんでもらえるのではないか」と語った。
コメンテーターの編集者・ライター速水健朗氏は「最近は時代劇があまり作られなくなってしまったので長い歴史で培われたノウハウが消えていくと言われるが、新しい最新技術を使った時代劇も見てみたい」とコメントした。