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自分の生まれた月と気分障害を発症するリスクに関連性があることが、新たな研究で明らかとなった。ハンガリーの研究チームがベルリンのCNP議会で発表した内容によると、生まれた時期によって、情動障害を引き起こす可能性のある、ある種の気質になるリスクが増すという。
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ジーニア・ゴンダ教授らの生物学的な研究によると、生まれた季節が、ドーパミンやセロトミンのようなモノアミン神経伝達物質になんらかの影響を与えることがわかった。このことから、生まれた季節は、その人の人生に長期に渡って影響を及ぼす可能性があるといえよう。
研究チームは400人以上の被験者を調べ、生まれた季節とそれぞれの人格タイプを照らし合わせてみた。その結果、生まれ月によって、ある種の気分障害を発症する可能性が高くなったり、低くなったりするようだ。そのメカニズムはまだわかっていないが、ゴンダたちは遺伝子のマーカーが関係しているのではないかとみている。
調査でわかったのは以下のとおりだ。
あくまでも傾向なので当てはまらない人もいると思う。
・夏に生まれた人
冬生まれの人よりも循環気質が多く、社交的だが気分にむらがある。
・春から夏に生まれた人
循環気質をさらに極端にした発揚気質であることが多くやたら明るい。
・冬に生まれた人
他の季節にくらべ過敏性気質を持っている人が多かった。
・秋に生まれた人
冬生まれの人より抑うつ気質が低い傾向にあった。
循環気質とは:
他者から認められたい気持ちが強く、社交的で話好きである。ときには大げさに表現するなど、情報を操作することがある。和を保とうとするが、荷が重過ぎると、関係を切り捨てることもある。強気なところがあっても本質は寂しがり屋である。情熱的に物事に取り組むが、気分が周期的に変わり、快活と憂うつの間を大きな滑らかな波を描いて移行する。
発揚気質とは:
循環気質を極端にしたような性格で、いつも自信満々で、後先を考えず突っ走るタイプ。行動派リーダーとして一目置かれるが、しかしその反面、刺激を求めて気移りするため、浮いた存在になりやすい。
過敏性気質とは:
何事にも苦労性で、あれこれと思い悩み、周囲に気を使い過ぎる。本質的に孤独で、つねに恐怖感の中にいると感じる。思い込みによる妄想を形成しやすい。
抑うつ気質とは:
罪悪感を持ちやすく、自分を責めがちで、人には優しい。真面目で人に対して「NO」と言えずに、働きすぎてうつになりやすい傾向がある。
季節はわたしたちの気分や行動に影響を与え、その結果、ある種の精神障害の症状を引き起こす危険性をはらんでいるのかもしれない。
気質とは生物学的なものに基づく行動や感情の傾向をいう。しかし、遺伝子的、環境的要因も気質に関連し、現在では生まれた季節もその役目を担っていることがわかっている。夏生まれの人がハイな気分にないやすい傾向にあるという発見は、とても興味深い。via:counselheal・原文翻訳:konohazuku
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