コトリー:オンラインで低価格カウンセリング スカイプを活用
2014年10月26日
専門家によるカウンセリングをオンラインで提供するcotree(コトリー、東京都渋谷区、桜本真理代表)が、無料テレビ電話の「スカイプ」を活用し、初回45分が2000円(税別)と従来の対面方式より低価格を実現している。地理的、時間的制約を受けない手軽なサービスとアピールする同社は、「心の問題解決の新しい選択肢として標準的サービスとなることを目指す」と意気込んでいる。
オンラインカウンセリングの「コトリー」は、学校や医療現場などで活動する臨床心理士らが対応する。利用者は相性の合うカウンセラーを選べ、予約や決済、評価投稿などもネットで行う。
同社によると、軽症の患者に対するカウンセリングは、精神科・心療内科などの病院では医師の時間的制約から十分に対応できないケースが多く、結果的に投薬への依存度が高いという。また、国家資格の不在や専門家の教育制度の不備を背景に、心理専門職と医師との連携が十分ではく、適切なカウンセリングを受けられる場も情報も限られているのが現状だ。
桜本代表は心理療法の役割を「体の調子を整えるように、心の調子を整える」と説明する。その上で同社のサービスについて「伴走者として一緒に問題解決に歩むオンラインカウンセラーの存在は、病院を受診するレベルの不調を抱える利用者だけではなく、悩める健康人にもより良い方向に進む機会を提供できる」と話している。
「心の問題の解決を援助する」とうたう同社は、「カウンセリング提供のプラットフォーム」を目指しており、今後は登録カウンセラーを増やし、症状や目的に特化した独自のプログラムを開発して提供を目指している。【高橋望】