アウディ、2016年にF1参戦へ: レッドブル又はトロ・ロッソを買収か
Audi to join F1 in 2016
ステファノ・ドメニカリを採用し、アロンソも…
アウディは、2016年からF1に参戦するため、耐久レーシングとツーリングカーから撤退する構えである。
アウディが2016年にグランプリ・レーシングに復活する準備ができていると噂されており、第二次世界大戦前のようなF1におけるドイツ圧勝がよみがえるかもしれない。アウディとその親会社フォルクスワーゲン・グループの内部関係者は、アウディは世界最高峰のフォーミュラのために、ドイツのツーリングカー・チャンピオンシップ(DTM)とル・マン24時間レースから撤退する構えであることを明らかにした。
内部関係者は、1950年の近代F1チャンピオンシップの到来以来不参戦だったグランプリ・レーシングに足跡を残すために、アウディはWECとDTMの予算、およびレッドブルのスポンサーシップ・パッケージを総合するという。複数の情報筋が、アウディがフォルクスワーゲン・グループの内部圧力に負け、ル・マンと世界耐久選手権を姉妹ブランドのポルシェに委ねることを認めている。
アウディは、2013年F1参戦間近だったとされており、その背後の動機として、F1が4気筒ターボチャージャーつきエンジンを使う計画(その後廃止された)があった。アウディの要請を受け、FIAの世界モータースポーツ評議会は、2010年後半にF1を4気筒ターボ・フォーミュラにする提案を行った。しかしアウディはF1参戦の計画を翻し、F1委員会はエンジンをターボチャージャーつきV6に変更した。内部関係者は、アウディとフォルクスワーゲン・グループは、今年初めから1.6リットルV6ターボのF1エンジンに取り組んでいると主張している。
フェルディナンド・ピエヒ、ディートリッヒ・マテシッツ
社内開発にはエンジンと電気ハイブリッドの開発が含まれるが、アウディは、ゼロからF1事業を築くより、既存のF1チームの買収を選ぶと言われている。レッドブル・レーシング、あるいはイタリアにある開発チーム、トロ・ロッソが、第一候補と見られている。これは、アウディ(およびフォルクスワーゲン・グループの会長、フェルディナンド・ピエヒ)とオーストリアとの歴史的つながりと、レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツとの親しい関係のためである。レッドブルは長年、DTMでトップチーム・アウディの大手スポンサーを務めている。
ステファノ・ドメニカリ
また、今月アウディがフェラーリの元チーム代表ステファノ・ドメニカリを雇用したことも、F1参戦に関するリークをさらにあおっている。イタリア人のドメニカリはル・マン・スタイルのスポーツカーの経験もツーリングカー・レーシングの経験もなく、ドイツ語さえ話せない。情報筋は、戦前の伝説だったアウディ・ウニオン・ブランドと4連リングのロゴマークの後継者であるアウディが、一時的な口実としてレーシング以外のポストでイタリア人を雇用した理由は、F1しかないと主張している。
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フェルナンド・アロンソ
ドライバーに関しては、今年フェラーリを離れる2度のワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソが、潜在的ターゲットである。彼が2015年マクラーレン-ホンダと契約しなければ、2015年は1年間の長期休暇を取らざるをえないかもしれない。アロンソはドメニカリの下でフェラーリで数年間仕事をしたため、彼と親密な関係にあり、2016年アウディを通じてチームのリーダーシップを取り戻すかもしれない。
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トップレベルのモータースポーツへのアウディの復活は、第二次世界大戦勃発以来、眠っていたメルセデス-ベンツとの直接対決に拍車をかけるかもしれない。戦争前の数年間は、国家の支援を受けた自動車メーカー2社が欧州全体でレーシングと陸上速度記録で圧勝していた。
アウディがル・マンから撤退すると、ラ・サルトでの圧勝期間が終わることになる。アウディは、2000年以降この時計回りの古典的サーキットで13回優勝しており、ポルシェの16勝という記録に迫りつつあった。2000年以降、純粋に負けたのは1回のみ(2009年、プジョー)で、ディーゼル・エンジンのマシンでも、ハイブリッド・マシンでも初優勝した最初のチームとなった。
-Source: AutoExpress
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