在特会:傷害容疑 メンバー1人含む5人逮捕 警視庁
毎日新聞 2014年10月25日 11時49分(最終更新 10月25日 12時02分)
◇ヘイトスピーチ反対の団体メンバーと鉢合わせ
ヘイトスピーチに反対する団体のメンバーに集団で暴行したとして、警視庁公安部は25日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のメンバー1人を含む男5人を傷害容疑で逮捕し、東京都千代田区にある在特会の本部事務所など関係先数カ所を家宅捜索した。暴行現場には在特会の桜井誠会長もいたとみられ、公安部は今後事情を聴く方針。
逮捕されたのは、在特会のメンバーで三重県四日市市みゆきケ丘2、職業不詳、伊藤広美容疑者(54)や、在特会と友好関係にある右派系市民団体幹部で京都府宇治市槙島町、運送業、山本雅人容疑者(50)ら計5人。
伊藤容疑者の逮捕容疑は今年8月15日午後9時ごろ、東京都千代田区飯田橋4の路上で、ヘイトスピーチに反対する団体の男性(39)の首を絞め軽傷を負わせたとしている。山本容疑者ら4人の逮捕容疑は同団体の男性(28)に暴行し、胸の骨を折る重傷を負わせたとしている。
公安部によると、この日、現場近くの飲食店で在特会関係者らの懇親会があり、数十人が店から出てきたところ、ヘイトスピーチに反対する団体のメンバー9人と鉢合わせになりトラブルになったという。【岸達也】