三度笠さんのマイページ

活動報告

2014年 02月22日 (土) 01:21

第四十四話　アップしました。

2月22日　19:00です。

アル及び他の転生者に所謂幼児健忘はありません。
通常、人間は五～六歳くらいまでの記憶が薄くなっていきますが、こういった出生後しばらくの記憶を無くこととは違います。例えばアルは一歳時の神との出会いを会話内容まで（私が「質問タイム」本文中に記載していない部分まで）克明に記憶していますし、それ前後の記憶もしっかり保持しています。
これはアルだけでなく、今まで登場している転生者も前世からの流れで幼少時にぼーっとしていた以外の何らかの大きな出来事やアクションなど、それまでの人生の一部として記憶しています。
当然今14歳（もうすぐ15）なわけですが、例えば3歳時の記憶については既に何か能動的な行動（例えば言葉を覚えようと懸命に学習していたとか、この世界の情報を集めようとしていたなど）をしていたのであれば、44歳の人が32歳頃の記憶を思い出すのと同様くらいには覚えています。

アルはレベルアップによってステータスがかなり高くなっています。
ステータスはただ上昇してもあまり恩恵はありません（全く無い訳ではないので重要であることは確かです）。簡単に言うとトップダンサーの肉体を手に入れたからといってトップダンサーと同じように踊るには訓練が必要だということです。トップダンサーと同じ肉体なので全く同じ訓練が必要というわけではありませんし、比較すればかなり楽な訓練で済むしょうが、それでも使いこなせません。当然、走る、飛び上がる、息を止めるなど基礎的な運動であれば種族通りの設定に従ってほぼステータス通り（三分の一～二分の一くらいですが）使いこなすことは可能です。確実に恩恵が受けられるのは耐久値分のマイナスHPですね。

ゼノムへのお礼は大きく分けて二通りの解釈が可能だと思います。ただ、騎士団との取引を主人公の商会が仲介していることは手紙で知らせていますし、もしあの時ファーンがそれを知らない（商会を作ったと連絡している時点でそれに気がつかないというのは普通に考えてまずありえないことだと思いますが）のであれば、ゼノムに同行を依頼された時点でアルに確認するでしょう。ですので、ご質問いただいた内容ではありません。

MPが増える法則についてですが、オース一般で知られているのは
・加齢時（精神的な成長時）
・魔法の技能のLVUP時
の二つだけです。特に魔法の技能のLVUP時についてはどなたかのご指摘のほか、一章の最後のほうでミルーが休暇で家に帰ってきたときにMP総量が多いことを「魔法の技能のLVは軒並み50くらい」といって誤魔化したと言っています。魔法の技能１LVにつき１MPの上昇であればあのとき（昇級試験）ミルーが200くらいのMPを使ってもおかしくはありません。
本来、これ以外に
・MPを使い切った時に一定確率で
・肉体LVUP時
の二つがありますが、こちらは上記の加齢時にあたると考えられていますので、一般には知られていません（と言うより証明できないので）。

あとがき後半の例えは特定のモデルがいます。プロローグの釣りのときに出てきたゴジラの息子に似ている人ですが。

また、細かい部分で大変恐縮ですが近衛騎士団というのはロンベルト王国にはありません。第一騎士団はあくまで外征及び国土防衛の常備軍の一部隊です。王城の警護などは別の騎士団（第三騎士団と設定しています）の一部の部隊が担っています。バルドゥックへ王様が裁判に出向いた時に第一騎士団が警護していたのは近衛という専属の護衛集団がいないので各騎士団で持ち回りで護衛を担当しているからに過ぎません。また「近衛」を国王の私兵という意味かそれに近いものの想定だとしたら、ロンベルト王国の騎士団は全て当てはまります。
設定だと王領の騎士団は第一～第四まであり、全て税で運営されていますが、王国自体が国王の私物ですので、全て王の物です。髪の毛一本から血の一滴まで王領内部の物（生物・非生物に限らず）は、全て、です。各貴族も自分の領土や領地については全てを所有していると言って過言ではありません。まぁこれを盾にして無茶を押し通すことはないですが。

また、ファーンがアルを殴った理由ですが、殆ど私の想定と同じ理由です。情報の危険性云々よりも家族の信頼を簡単に忘れてしまったことへの戒めです。

秘密が漏れる穴についてですが、ご想像通り、あとがきにも書いていますが、これから生まれてくる一族子孫から漏れる可能性が一番高いでしょうし、永遠に秘密にはできません。それこそ一子相伝にでもして伝承者以外は殺すくらいのことをしない限りは無理でしょうね。