マンションの「蹴破り戸(隔て板)」は、果たして簡単に蹴破れるのか!?
「蹴破り戸(隔て板)」は、蹴破れるの??
隣接する住戸のバルコニー間にある蹴破り戸(隔て板)。通常は使用する必要がないのであまり意識されていない方も多いと思います。
しかし!もし、火災などが発生して自宅玄関から避難できなくなった際、蹴破り戸(隔て板)を蹴破って避難しなければなりません。ですが、実際に蹴破れる自信はありますか?ご自宅の蹴破り戸を触ってみてください。意外と固くて、蹴破れるか不安に思う方も多いと思います。
そこで今回マンション・ラボ編集部では、実際に蹴破れるかを試してみることにしました。今回蹴破りに挑戦したのは、私いのこ(女性・25歳)です。小柄な私が、どのように蹴破っているのか、まずは動画をご覧ください。
感想:「正直に言います。蹴破るの、結構難しいです・・・!」
ここからは私の感想になりますが、まず、いざ蹴ろうと思うと威圧感のようなものがあり、どこを蹴れば良いのか一瞬戸惑いました。また、蹴った後に足が貫通するのですが、蹴破った破片が尖って危ないので、足を引き抜くのも一苦労!
特に今回はスーツとパンプスでチャレンジしたので、なおさら大変でした。(普段着でチャレンジすれば良かったです)。さらに、もし蹴破り戸(隔て板)の向こう側に物やガーデニング用の植木鉢などがあった場合はケガをしてしまいそうなので、置かないほうがいいですね。
また、バルコニーではみなさんサンダルを履くことが多いと思いますが、サンダルではかなり厳しいように感じました。蹴破った後に気づいたのですが、ストッキングを突き破って、足のくるぶしあたりから少し血が出ていたんです・・・。ですから、蹴破る際には、くるぶしあたりを保護するためにソックスなどを履いたうえで、サンダルではなく、スニーカーなどしっかりした靴で蹴破ることをおすすめします。
そして、男性は必要ないかもしれませんが、女性の場合はバットやフライパン、鍋など、固いもので殴るのもいいかもしれません。「蹴る」よりも道具を使った方がもしかしたらやりやすいかも、と思いました。さらに、小さいお子様を抱きかかえて避難する場合などは、通り抜けるために結構大きな穴を開けなければならないので、焦ってしまうかもしれません。やってみると、いろいろと考えてしまいますね。
私としては、できれば一度は蹴破り戸(隔て板)を蹴破る体験をしておくと、もしもの際にもスムーズに避難ができると思うので、ぜひおすすめしたいです。マンションの防災訓練に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
マンション・ラボでは、防災コラムでも蹴破り戸について掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください!
[知っておきたいマンション防災知識]蹴破り戸(隔て板)からの避難
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