活動報告
2014年 02月01日 (土) 10:57
幕間第十七話 アップしました。
2月1日 19:00です。
いただいたご感想にお返事ができず誠に申し訳ありません。
いくつかだけでもこの場を借りてお返事させていただきます。
以前から作中で何度か触れてはいますが、普人族は地球人類とは異なる生物です。
外見はよく似ていますがね。でないと魔石が体内に出来ることはありませんので。
なので、青や緑の髪の毛もいます。
次に、初夜税ですが、これは現実では半ば伝説です。本来結婚税だったようで、それが言い換えられて伝聞形式で伝わっているだけのようです。まぁ字面のイメージと伝わっている内容から前回採用しています。
ちなみに、初夜税はドーヴン士爵のオリジナルです。ですが、自分の領内の経営なので勝手にそういう掟を作ること自体は犯罪ではありません。もちろん、道徳的に褒められた行為でもないので、上位の貴族がそれを知ったら、外聞は悪いどころではないので強制的に止めさせるくらいはするでしょう。
また、独立国のような各貴族領ですが、勿論象徴的に国の支配者として国王が最上位に君臨していますが、実質は自治国家です。ついでに独裁制で、法律は支配者である貴族に適用される訳ありません。これは現実でも度々あったことです。文化レベルは一桁世紀並なので、士爵が奴隷を強姦しようが、公爵が気に入らない平民や下級貴族を戯れとか目つきが気に食わないとかで衝動的に殺しても多少眉をひそめられはされますが、法に基づいて裁かれはしません。その反対は重罪ですが。法の下に人は平等ではありません。
奴隷ですが、農奴は実質は小作人です。自作農は平民です。自由民は農業を許されていません。簡単にそれぞれに認められている権利を書きます。(このあたりは一章と二章の最初の方、あと設定資料にも記載があります)
奴隷 転居、移動の自由なし。ある程度の個人資産の所有可能。いわゆる基本的人権なし。自己の所有者や貴族階級への服従の義務あり。納税の義務なし。
自由民 納税の義務有り。最低限の人権有り。貴族階級への服従の義務有り。自治領である大貴族領外への転居、移動の自由なし。ある意味で自治領主の資産とも言える。職業選択の自由なし(例:土地所有が許されないので農業はできない)。一部の例外事項により騎士団に所属し、軍務に服することのできる領地もある。領地によって扱いが結構変わる。
平民 国内での転居、移動の自由有り。納税の義務有り。職業選択の自由有り。基本的人権に近い人権有り。基本的には何らかの形で直接貴族に仕えている事が殆ど。一部の例外を除いて大抵の場合、騎士団に所属できる。軍人階級でもある。
貴族 士爵・準男爵・男爵が下級貴族で、集落一つとその周辺地域を上位の貴族から任されて領有していることが多い。領地を持たないこともある。基本的人権あり。納税の義務なし(但し、普通はある)。立法権は自分の領内にはあるが、滅多に行使されない。なお、士爵は騎士爵の略ではない。どちらかというと名士爵(造語)の略に近い。
子爵以上は上級貴族で特定の地域を領有し、半ば自治国家状に支配していることが多い。領地を持たないこともある。基本的人権有り。納税の義務なし(但し、安全保障などで半ば義務化されている国家が多い)。領内では絶対的な独裁者に近い。むしろ何でも出来る神のような存在。北朝鮮の某一族のように何をしても大丈夫。(※政治形態は思想は別として実質的には独裁なのでそこも似ているかもしれません)
王様。大抵は公爵とか侯爵です。貴族領を自治国家に見立てた連邦制に近い国家が多いですが、大抵の場合、最大の領地を持つ国王の権威と権力は非常に大きなもので、感情面は別にして他の大貴族とはそもそもの国力が大きく異なるので国王に面と向かって逆らうことはまずありません。国王は無法も許されますが(自分の行動を正当化するように法を作ってしまえば良いので)あんまり酷いと貴族達は団結して立ち向かうかもしれません。
続いて商売関連です。アルは鎧を高く売りましたが、元々2000万Z(金貨20枚)という価格にも明確な根拠はありません。あったとしても33%粗利を取ることは現実の商業でも普通です。プレートメールは安いもので4000~5000万Zです。高いともっとします。スプリントメイルは2000~3000万Zです。なのでゴムプロテクターの原価がいくらタダに近くても3000万Zという価格は現在の物価の相場を崩さない意味では適当です。プレートメールには及ばないものの何分の一の重量ですので、動きやすさなども含めてスプリントメイルと同等か場合によってはそれ以上の防御力を持っているのですから、そこだけ見ればもっと高くてもいいかもしれません。メンテナンスも水で丸洗いできますから手間がほとんどかからず、修理など維持費もかかりません。但し、幾人かの方も仰られていますが、熱には弱いです。作ったばかりの新品状態であれば硬質ゴム部分で350度くらい。エボナイトで450度くらいで発火します。何年か使い続ければ品質は劣化し、ついには200度以下でも発火してしまうようになるでしょう。まぁ、少数の火矢程度ならエボナイト部分で弾くようにしてしまえばあまり問題ではないでしょうが、火魔法や火計のような規模の大きな高温に晒された場合、よく燃えると思います。当然こんな性質はバークッド村では気付いていない方がおかしいです。
コメント
世界観把握の為には重要な部分だと思うので、本編内で別箇纏めて頂けると助かります。
普段活動報告を見ない人も多いでしょうし。
ただ、維持コストが安いなら、その分寿命が短くても許容範囲かな
熱の弱さは火魔法や火計なんかの場合は避けるあるいは逃げるほうが
重要な気がしますのでむしろ金属鎧より優位性があるかもしれませんね
法に基づいて裁かれはしません[]。
それぞれに認められて権利を書きます。
それぞれに認められて[いる]権利を書きます。
滅諦に行使されない。
[滅多]に行使されない。
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こうしてみると王様は雲の上の人ですね。
平然と営業したアルw
身分制度とその権利詳細、エボナイト鎧と金属鎧の比較は気になっていたので今回のような説明は非常に助かります。
金属鎧(厚み1~2mm)は弓の直射はともかく曲射ならだいぶ防いだといいますし
銃のない世界ならエボナイト鎧はかなり良いものになりますね。
そのうち弓の直射にも耐えれる厚みの増したエボナイト鎧もでてくるんだろうか。いろいろ妄想してしまいます。
火に対するデメリットはどうなんでしょうね。200~450度の熱受けたら金属鎧とかエボナイト鎧関係なく悲惨な状態を想像してしまいます。
中の人が焼け死んだあと装備回収できるっていう分には金属鎧のほうに軍配あがるのかな。
物語の世界観が非常におもしろく小ネタのようなところにも
個人的に妄想が捗ります。これからもがんばってください。
同じ文章がコピペミスか何かで二度出てきます。