2012年、米空軍のフェリックス・バウムガートナー氏は高度12万8097フィート(約3万9044メートル)からのスカイダイビングによって人類初となる超音速ベースジャンプを成功させましたが、このたび、その記録が米グーグル社の役員によって塗り替えられることとなりました。

StratEx Record Setting Space Dive from Atomic Entertainment Group LLC on Vimeo.

今回、成層圏からの “スペース・ダイブ” に挑戦したのは、米国のグーグル本社で上級副社長(Senior Vice President)を務めるアラン・ユースタス氏。「ヘリウム気球による宇宙旅行の実現」を掲げる米国のベンチャー企業Paragon Space Developmen社がベテランのパイロットでもあるユースタス氏をサポートする形で、今回のチャレンジが実現しています。

ヘリウム気球にロープで固定されたユースタス氏は、バウムガートナー氏が達成した記録を1,000メートル以上も上回る約4万1400メートルの高度から落下を開始。落下中の最高速度は時速1,322キロメートルに達し、人類史上2番目となる超音速ダイビングを達成しています。

今回の挑戦にあたって、34ヶ月に及ぶトレーニングを受けていたというユースタス氏。着地後の声明では、「地球のカーブや真っ暗な宇宙を見ることができた。素晴らしい体験だった!」と語っています。

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近年、人工衛星ベンチャーSkyboxの買収や宇宙探査ベンチャーPlanetary Rsourcesへの出資など、宇宙開発分野への進出を積極的に推進しているグーグルですが、もしかしたら今回のチャレンジで培われたノウハウが将来的な事業のタネに、なんてこともあるかもしれませんね。

[worldviewexperience.com via Forbes] [Space.com]