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【プロ野球】

今年も日本シリーズ予告先発 史上初の外国人開幕投手対決

2014年10月25日 紙面から

日本シリーズの監督会議を終え、握手するソフトバンク・秋山監督(左)と阪神・和田監督=甲子園

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 SMBC日本シリーズ2014は25日、甲子園球場で開幕し、セ・リーグはレギュラーシーズン2位からクライマックスシリーズ(CS)を無敗で勝ち上がった阪神と、パ・リーグ覇者のソフトバンクが対戦する。阪神は1985年以来、29年ぶり2度目の、ソフトバンクは3年ぶり6度目の日本一を目指す。昨年に続き、予告先発を実施することになり、第1戦は阪神がメッセンジャー、ソフトバンクはスタンリッジと発表された。

 軽い先制パンチを受けた。日本シリーズ前日の監督会議に出席した阪神の和田監督。ソフトバンクの秋山監督に予告先発の導入を持ち掛けられた。

 秋山監督「去年はやったんですよね。やりますか?」

 和田監督「やりましょうか」

 和田監督はこの日の朝刊スポーツ紙で、秋山監督が予告先発を望まないという記事を読んでいた。それとは逆の言葉に一瞬面食らったようだが、すぐに気を取り直し、快く応じた。「そういう考えなのかと。ここまできたら分かっていた方が、ファンの方も喜ぶと思うしね」

 もちろん、戦略上のメリットも大きい。「特に打つ方はね。即、研究に入れるから」。相手は昨季までの僚友スタンリッジ。予想されていたとはいえ、他の可能性を排除し、集中して準備できる。今季は6月9日の交流戦で顔を合わせ、3安打零封負け。同じ甲子園で、自軍先発メッセンジャーも同じだが、「忘れたよ、やられたことは」と笑い飛ばした。

 余裕があるのは、それだけの手応えを感じているからだ。ドラフト会議のために2日間離れていたチームに戻り、選手たちの顔を眺めて安心した。「当たり前なんだけど、戦う姿勢、顔になっている。当日にならないと気持ちが入ってこないかなという中で、前日の練習からね。CSからの流れをそのまま持っていけるんじゃないかな」

 セ・リーグのCSは5勝1分けと無敗で突っ走った。その勢いをつなげるためにも、「初戦で流れをつかめるか。すべてとは言わないけど、大きなポイントになる」と第1戦に重きを置く。

 ソフトバンクとの対戦で思い出すのは2003年の日本シリーズ。コーチとして、前身のダイエーと死闘を繰り広げ、最終戦で敗れた。全試合、ホームチームが勝ったシリーズだった。「その意味で、ここ(甲子園)でスタートできるのはありがたい」。超満員の虎党の声援を背に相手の出ばなをくじき、一気に勢いに乗る腹づもりだ。会議では後手を踏んだが、グラウンドではそうはいかない。 (小林孝一郎)

 

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