第96回全国高校野球選手権大会の地方大会が各県で一斉にスタートした。甲子園を目指してが熱戦が繰り広げられる中、奇しくも同時期に白血病と診断された2人の高校生が病床から球児達に夢を託している。
夢咲く花プロジェクト
JBCA日本野球指導者協会が運営するプロ養成硬式野球クラブチームのJBCA鹿島ドリームスでマネージャーを務める”ゆっこ”さん(17歳)。野球大好き高校生だが、2013年11月に急性骨髄性白血病と診断され、入院。2014年4月に骨髄移植したものの、再発し、現在治療中のため、直接球場で応援できない。「毎日、ベッドの上で野球の事を考えている。」という彼女が抱く「夢を追う球児たちを応援したい」との想いを支援すべく“夢咲く花プロジェクト”というプロジェクトが始まっています。
プロジェクト内容は以下の通り。
夢咲く花プロジェクト〜ゆっこと球児の夢を乗せて〜
[JBCA 日本野球指導者協会-facebook]
2014/6/15
JBCA鹿島ドリームスでマネージャーをしている通称”ゆっこ”が現在急性骨髄性白血病で闘病中で直接応援できない為、夢を追う球児たちを応援したいと言う想いから立ち上がったプロジェクトです!
野球場やグランド、グランド近く、クラブハウス周辺等に向日葵を植えてくださる。学校や球場関係者、野球関係者等を募集いたします。
また個人の方で庭に植えていただけると言う方も募集いたします。
参加していただける方に当協会より向日葵の種をご郵送させて頂きます。皆様にはタネを植える時と向日葵が咲いた時に写真を頂ければと思います。
向日葵が咲く頃には夢が叶う、そんなプロジェクトです。
ゆっこの想いメッセージの詰まった向日葵を一箇所でも多くの場所で咲かせましょう。
何故向日葵なのか…
JBCA鹿島ドリームスのマネージャーのゆっこはチームにとって太陽の用な向日葵のような存在と言うことで向日葵になりました(^^)
参加者をご希望の方はイベントページより参加するボタンを押して頂ければと思います。
皆様からのご参加お待ちいたしております。
参加希望〆切は7/末とさせて頂きますが状況に合わせて随時ご案内いたします
昨年白血病診断の高崎工野球部員 仲間に夢託し病床から応援
一方、高崎工野球部投手の関亮太さんは、全国高校野球選手権群馬大会を前に仲間に自身の夢を託していた。昨年末に白血病と診断され、選手としての出場は断念。治療の都合で開幕戦をテレビで応援したが、チームが勝ち進めば、外出許可をもらいスタンドで応援する予定だった。
コンビニいって買ってきた!白血病なんかに負けんな!がんばれよ! 関がいての俺らのクラスだよ! 敷島いけるまで野球部に勝ってもらうべー! 全試合応援いくよ! みんな高工野球部、関を応援して!! #応援してくれるひとRT #拡散希望 pic.twitter.com/cgoCdK6ivk
— ヲカマなトヲル(ちゃんゆう) (@chanu__u) 2014, 7月 10
12日の第96回全国高校野球選手権群馬大会の開幕を前に、高崎工の関亮太さん(3年)は仲間に夢を託した。昨年12月、「小児急性リンパ性白血病」と診断され、出場を断念した。いま、スタンドから仲間に声援を届けられるように、治療に耐えている。
高校入学後、野球の練習漬けの毎日を送った。もともと一塁手だったが、2年の昨年夏に投手に志願。夏のマウンドに立つことを夢見て、努力を続けていた。
昨年11月ごろ、貧血気味になった。毎夕、体がだるくなり、夜に39度の熱が出て、朝には下がる。受診すると、大きな病院で検査するよう勧められ、即日入院した。診断は白血病。その直後のことを覚えていないほど、つらかった。
無菌室での抗がん剤治療で、髪が抜けた。吐き気が止まらず、眠れない。骨髄への注射も、麻酔が切れると痛みが続いた。つらい治療の励みは仲間からのメールだった。「大丈夫か」。その一言がうれしかった。「絶対に治して元気な姿を見せる。この気持ちがなければ頑張れなかった」
いまも治療で入退院を繰り返す。入院のたびに、仲間からもらった千羽鶴と色紙を持っていく。
チームは12日、前橋との開幕戦に臨む。関さんはエース上原大武投手(3年)にグラブを託した。上原投手は「一緒に投げるつもりでいきたい」。屋敷一輝主将(3年)も「野球部全員で、関の分まで頑張りたい」と話す。
関さんはこの試合をスタンドから応援するつもりだった。だが、医師は「再発したら、今よりつらい治療になる」と反対。再発すれば骨髄移植が必要になる可能性もある。それでも「高校野球は1回だけだから」と懇願し、退院の許可を得ていた。だが、その後の治療計画の変更で入院予定が重なり、開幕戦の応援は難しくなった。代わりに、チームが勝ち進めば、外出許可をもらえる予定だ。
開幕戦はテレビで応援することになったが、次の試合に駆けつけられるように、しっかり治療して乗り越える。「甲子園に行ってほしい。甲子園に行けば、長く野球部の一員でいられるから」。思いは届くと信じている。
残念ながら、高崎工は敗退しました。
<高校野球群馬大会:前橋12-9高崎工>◇12日◇1回戦◇敷島グラウンド
昨年11月、チームメートの関亮太さん(3年)が白血病で入院し、通学も困難になった。それでも病床から仲間を激励し続け、勝てば次戦は応援に駆けつける予定だった。氷見は試合後、「試合を見せたかった。ごめんと言いたい」と寂しそうに笑った。【岡崎悠利】
[2014年7月13日 日刊スポーツ]
高校2年で亡くなった仲間の無念さを胸に今大会に挑む金足農野球部員
また、秋田大会では、金足農業高校野球部員達が、2013年7月に急性白血病で亡くなった仲間を「甲子園へ連れて行く」べく、今夏の大会に臨む。
気迫のプレー、天国の仲間に届け 金農高野球部、大仙市で追悼試合
秋田市の金足農業高校野球部は5日、昨年7月に急性白血病のため亡くなった部員、佐々木大地君=当時2年、大仙市南外出身=の追悼試合を同市大曲球場で行った。岩手県の盛岡北高校に1—4で逆転負けしたものの、最後まで力を振り絞り、気迫あふれるプレーを見せた。佐々木君の父広美さん(52)、母亜希子さん(39)を前に甲子園予選でも全力を尽くすことを誓った。試合前には佐々木君の遺影を手にした遺族、金足農の部員がベンチ前に並び、黙とうをささげた。佐々木君が生前、野球を教えた弟の聖友君(南外小6年)が始球式で投手を務めた。
[さきがけonTheWeb(秋田魁新報),2014/07/06]
+動画
全国の高校球児の為にJBCA鹿島ドリームスの現在闘病中のマネージャーが書いた絵をシンガーソングライターのしおりさんの一枚の写真に載せてアスリート応援番組「アスラジ★」が編集。
[高校球児応援動画,2014/06/04に公開]
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