読書世論調査:「嫌韓・嫌中」本や記事 1割超「読んだ」

毎日新聞 2014年10月25日 16時00分(最終更新 10月25日 16時17分)

 ◇本の売れ行きに49%が「日本と韓国・中国関係を悪化」

 韓国や中国を批判する「嫌韓・嫌中」本やその記事を読んだことがある人は1割超いることが、毎日新聞の「第68回読書世論調査」で分かった。読んだことがない人を含めると2人に1人は、売れていることで「日本と韓国・中国との関係を悪化させる」と考えており、冷静に受け止めているようだ。

「嫌韓・嫌中」本・記事を読んだのはこんな人
「嫌韓・嫌中」本・記事を読んだのはこんな人

 「嫌韓・嫌中」本・記事を読んだ人の45%が60代以上で、10代後半は3%、20代は8%だった。「嫌韓・嫌中」本・記事を読んだ人をさらに分析してみると、8割は普段から本や新聞を購読。読んでいない人に比べ、歴史や地理の本を好み、電子書籍の読書経験も多かった。週刊誌を読む人が多く、調査時期の1カ月間に読んだ雑誌は、「週刊文春」25%、「週刊新潮」23%、「週刊現代」21%だった。1カ月の本の購入費が平均で3000円以上と答えた人の割合は、読んでいない人の約3倍だった。

 読む読まないを問わず、売れていることをどう考えるか複数回答で尋ねると、▽「日本と韓国・中国との関係を悪化させる」49%▽「韓国・中国への不安や不満を代弁している」30%▽「売れているのは嘆かわしい」18%▽「日本への不安や不満のはけ口になっている」17%−−の順となった。

 読書世論調査は全国16歳以上の男女3600人を対象に実施。2406人から有効回答があった。【今村茜】

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