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 交流サイト「フェイスブック(FB)」の最高経営責任者(CEO)、マーク・ザッカーバーグ氏が22日夜、北京の清華大学で開かれた教授や学生との討論会に参加した。約30分間に及んだ対話をすべて中国語でこなして、聴衆を驚かせた。複数の中国メディアが報じた。

 ザッカーバーグ氏は清華大経済管理学院の「顧問委員」を務める。討論会では「『ニーハオ(こんにちは)』にとどまらず、なまりの強い中国語で話し通した」(英字紙チャイナ・デイリー)。

 ザッカーバーグ氏は中国系アメリカ人のプリシラ・チャン夫人と交際していた2010年から、「彼女や彼女の祖母と会話するために」中国語を学び始めた。「聞き取る能力が弱いけれど、妻に言わせると英語だってきちんと聞きとれていないらしい」と笑いを誘った。

 国外の交流サイトを規制する中国政府は、国内でFBの使用を認めていない。だが、ザッカーバーグ氏は、中国の大企業や地方政府が国外での知名度向上にFBを活用していることを挙げ、「FBはすでに中国にいる」とアピールした。(北京=斎藤徳彦)