2014年10月24日21時28分
急性骨髄性白血病を患った元高校野球部マネジャーが病床から球児を応援していたとの報道は誤りだったとして、茨城新聞社(水戸市)は24日付朝刊で訂正しておわびした。確認作業が不十分だったとしている。
同社は7月27日付朝刊に「ヒマワリで球児応援」の見出しで元マネジャーの女性を紹介。昨年11月に急性骨髄性白血病で高校野球部マネジャーをやめざるを得なかったが、茨城県の社会人野球クラブのマネジャーとなり、球児応援で企画した、ヒマワリをグラウンドなどに植えるプロジェクトが広がっていると報じた。
同社によると、女性が亡くなったとの情報を得て確認したところ、岐阜県の女性が元マネジャーと偽って活動し、病気もうそだったことが判明した。取材の経緯では、記者は病状悪化を理由に女性と会えず、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で複数回やり取りしたうえで記事にしたという。
同社の井坂幸雄編集局長は「取材過程で当人への裏付け確認作業が十分だったとは言えず、記者の指導をさらに徹底します」とのコメントを出した。
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朝日新聞社会部
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